※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
オリンピック選手の強さを見せられるか、71kg級・藤村義(自衛隊)
地元のカザフスタンもかなりの選手をそろえている。レベルが高い闘いが展開されそう。
4階級で全日本王者をそろえた日本だが、かなり厳しい闘いをしいられそう。
《大会日程》
4月23日(水) 男子フリースタイル57・65・86・125kg級 / 女子58kg級
24日(木) 男子フリースタイル61・70・74・97kg級 / 女子48kg級
25日(金) 女子53・55・60・63・69kg級
26日(土) 女子75kg級 / 男子グレコローマン59・71・85kg級
27日(日) 男子グレコローマン66・75・80・98・130kg級
《男子グレコローマン日本選手団》
【監督】西口茂樹(拓大教)
【コーチ】豊田雅俊(警視庁)
【選手】
▼59kg級 太田 忍(日体大)
▼66kg級 音泉秀幸(ALSOK)
▼71kg級 藤村 義(自衛隊)
▼75kg級 金久保武大(ALSOK)
▼80kg級 角 雅人(自衛隊)
▼85kg級 鶴巻 宰(自衛隊)
▼98kg級 大坂 昂(三菱電機)
▼130kg級 前川勝利(早 大)
◎男子グレコローマン見どころ
【59kg級】
昨年の世界選手権55kg級王者で、今年1月のヤデガー・イマム国際大会(イラン)2位の (北朝鮮)、ヤデガー・イマム国際大会優勝のホセイン・ハジプール(イラン)、昨年の世界軍隊選手権60kg級優勝のバグラン・ザランシャ(カザフスタン)、同3位とエルムラト・タスムラドフ(ウズベキスタン)と強豪がそろった。
3月のハンガリー・グランプリ3位入賞の太田忍(日体大)がどこまで食い込めるか。
【66kg級】
昨年の世界選手権66kg級優勝の柳漢壽(韓国)が当然、優勝候補としてマークされるだろう。同3位のサンディープ・ヤダフ(イラン)、今年1月のヤデガー・イマム国際大会(イラン)3位のラミン・タヘリサルタン(イラン)らが、そのが城に迫れるか。成長著しい音泉秀幸(ALSOK)が上位へ食い込めるか。
【71kg級】
旧階級下ではなかった階級ということもあり、ずば抜けた選手はエントリーされていない。2004年アテネ・オリンピックの60kg級優勝の鄭智鉉(韓国)が出てくるが、当時の力が、この階級で発揮できるかどうかは疑問。
今年1月のヤデガー・イマム国際大会(イラン)3位のエブラヒム・カリミ(イラン)、昨年3位のマクザト・エレゼポフ(カザフスタン)らに混ざり、藤村義(自衛隊)にも上位進出の可能性は十分。
【75kg級】
2012年ロンドン・オリンピック66kg級王者で、昨年の世界選手権74kg級も制した金炫雨(韓国)が強さを発揮するか。2012年アジア選手権84kg級2位のベシク・サルダーゼ(ウズベキスタン)、今年1月のデーブ・シュルツ国際大会(米国)優勝のドスザン・カルティク(カザフスタン)らがどう挑むか。イランからは、今年1月のヤデガー・イマム国際大会(イラン)71kg級2位のブルーマンド・アスランガレダギが出場見込み。
昨年の世界選手権代表の金久保武大(ALSOK)の上位進出なるか。
【80kg級】
71kg級と同じで、旧階級下では存在しない階級ということもあり、実績のある選手は少ない。今年1月のヤデガー・イマム国際大会(イラン)3位のアーメド・ガデリアン(イラン)らとともに、ハンガリー・グランプリ5位の角雅人(自衛隊)にもチャンスは十分にある。
【85kg級】
昨年84kg級優勝のルスタム・アスカロフ(ウズベキスタン)、今年1月のヤデガー・イマム国際大会(イラン)優勝のアリ・カリムファール(イラン)らが優勝を争うか。階級アップも慣れたと思われる鶴巻宰(自衛隊)がどこまで食い込むか。
【98kg級】
昨年のアジア選手権96kg級2位・世界選手権7位にイェルラン・イスラコフ(カザフスタン)、今年1月のヤデガー・イマム国際大会(イラン)2位のアリ・アリヤリ(イラン)、1月のデーブ・シュルツ国際大会(米国)優勝のディ・シアオ(中国)らを中心に展開されそう。
プレーオフの末に代表権を取った大坂昂(三菱電機)がどこまで食い込めるか。
【130kg級】
今年1月のヤデガー・イマム国際大会(イラン)2位のアリアクバー・アリヤタペフ(イラン)が優勝候補となろうが、ずば抜けた実績の選手はいない。前川勝利(早大)にもチャンスは十分にある。