※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
オリンピック中核競技への闘い続行を宣言したFILAネナド・ラロビッチ会長
同会長は、そのためにIOCメンバーと密接な関係を持つことの重要性を訴え、この大会にはフィンランドのIOC委員であるピーター・トルバーグ氏を招待。表彰式のプレゼンテーターをお願いするなど、IOCとのパイプ作りに積極的な姿勢を見せている。
また、「レスリングにとって、ファンは主要な部分だ。選手と観客との関係が最も重要なことです。私たち(役員)は、アクセサリーにすぎない」と話し、選手と観客の双方のためのスポーツへの変換を強調。レスリングが選手とファンにとって楽しく分かりやすいスポーツであることの必要性も訴えた。
大会で12-9、10-6、14-12というスコアの試合があったことに触れ、「以前にはありえない試合。多彩な技が出て、アクションが増えたことは、ルール改正の大きな成功だ」と話した。今後もルールの微調整はあるそうで、他に、マットの色や選手のシングレット、レフェリーの服装なども現代にマッチしたものに変えていく可能性に言及した。
大会のグレコローマンで満員の観客が集まったことに対し、「フィンランドは偉大なレスリング文化を有し、すばらしい組織だ」と評価。最近のFILAのフェイスブックやツイッター等のソーシャルメディアの発展を報告するとともに、FILAが欧州と米国のメジャー放送局と契約間近であることを伝え、世界へ向けての広報活動の充実にも触れた。