2014.03.09

【女子ワールドカップの歴史】2009年・第9回大会(中国・大原)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ◎第9回大会(2009年3月20~21日、中国・大原)

出場国が6チームから8チームに変更された。日本は前年の北京オリンピックの代表選手が休養に入り、2012年ロンドン・オリンピックへ向けて期待される若手チームでのチーム編成。

 オリンピックと前年の世界女子選手権の代表選手は、63kg級の西牧未央ただ1人というチームとなった。栄和人監督は「大会史上初めてメダルを逃すことも覚悟している。7・8位決定戦に回ることになっても、その現実を受け止める」とまで口にし、一種の賭けに出た。

 初戦でキャリアの浅さが出てしまい、中国に2-5で黒星。しかし、続く米国戦で48kg級の三村冬子が前年の世界チャンピオンを破るなどして勢いを取り戻し、予選リーグ2位で3位決定戦へ進出。やはり若手主体だったウクライナを6-1で破り、メダルを確保した。

 【監督】栄和人(中京女大教)、【コーチ】木名瀬重夫(日本協会専任コーチ)、藤川健治(自衛隊)


【チーム成績】

《順位決定戦成績》

▼決    勝   中 国○[5-2]●カナダ

▼3位決定戦   日 本○[6-1]●ウクライナ

▼5・6位決定戦 米 国○[6-1]●ロシア

▼7・8位決定戦 モンゴル○[5-2]●ベラルーシ

《予選成績》

  中  国 日  本 米  国 ベラルーシ 勝敗 順位
中  国 XX ○5-2 ○6-1 ○7-0 3勝 1
日  本 ●2-5 XX ○4-3 ○6-1 2勝1敗 2
米  国 ●1-6 ●3-4 XX ○7-0 1勝2敗 3
ベラルーシ ●0-7 ●1-6 ●0-7 XX 3敗 4

  カナダ ウクライナ ロシア モンゴル 勝敗 順位
カナダ XX ○6-1 ○5-2 ○5-2 3勝 1
ウクライナ ●1-6 XX ○4-3 ○5-2 2勝1敗 2
ロシア ●2-5 ●3-4 XX ○5-2 1勝2敗 3
モンゴル ●2-5 ●2-5 ●2-5 XX 3敗 4

【出場選手成績】

選   手 中  国 ベラルーシ 米  国 ウクライナ
48 三村 冬子
(日 大)
○F、2P1:19(1L-1,4-0) ○2-0(3-0,1-0) ○2-1(0-4,2-0,2-0) ●1-2(1-1L,1L-1,2L-2)
Liu Jie Volha Paulava Clarissa Chun Lyudmyla Balushka
51 堀内 優
(京都・網野高)
○2-1(5-0,1-3,3-0=2:05) ○2-0(4-0,2-0) ●1-2(3-0,0-1=2:02.0-2) ○2-0(2-0,1-0=2:11)
Dai Shiju Nadzeva Shushko Helen Maroulis Oleksandra Kohut
55 松川 知華子
(ジャパンビバレッジ)
●0-2(1-4,0-3) ○2-0(1-0,2-0) ○2-0(3-0,3-0) ○F、1P1:53(4-0)
Xu Li Tatsiana Hryhoryeva Leigh Jaynes Antonina Ptitsyn
59 山名 慧
(中京女大)
●1-2(0-3,0-3=2:05) ○2-0(4-0,5-0) ●0-2(0-1=2:03,0-1) ○2-1(0-2,4-3,3-0)
Zhang Lan Nadzeya Mikhalkova Deanra Rix Ganna Vasylenko
63 西牧 未央
(中京女大)
●1-2(1-0,0-1.1-1L) ○2-0(4-0,TF7-0=1:32) ○2-0(TF8-2=1:52,2-0) ○2-1(2-0,1-2,4-0)
MengENG Lili Volha Hlebik Elena Pirozhkova Alla Cherkasova
67 井上 佳子
(中京女大)
●0-2(0-1,0-1) ●1-2(2-1,0-1=2:04,1-3) ○2-0(1-0,1-0) ○2-0(1-0,=2:03,1-0)
Qin Xiaoqing Volha Khilko Adeline Gray Viktoria Mlynarska
72 佐野 明日香
(自衛隊)
●0-2(0-4,3-5) ○F、1P1:59(F3-1) ●F、1P1:45(0-3) ○不戦勝
Wang Jiao Natallia Shynkarova Stephany Lee Oksana Vashchuk