※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
主にリーグ戦問題が話し合われた東日本学生連盟の理事会
今年から試合システムが変更されることになったことに伴い、その組み合わせ抽選が行われ、予選リーグは下記の組み合わせとなった。
A組=山梨学院大、専大、青山学院大、東農大
B組=早大、日体大、神奈川大、法大
C組=日大、中大、明大、東洋大
D組=拓大、国士舘大、大東大、群馬大
各組のリーグ戦の結果、1位4大学が決勝リーグ戦で闘って1~4位を決め、同様の方法で5~8位、9~12位、13位~16位を決める。
リーグ戦の組み分け抽選
2015年リーグ戦の組み合わせ方法、および試合システムそのものについて、今年のリーグ戦を実施したうえで、今後の理事会で検討していくという。《リーグ戦の新システム》
同時に、春季・秋季の新人選手権は世界選手権などで実施される8階級で行い、東日本学生女子選手権はオリンピックで実施される6階級で行うことを決めた。
多賀恒雄会長は「新人選手権は全日本選手権の出場資格がかかわってくるため、全日本選手権の実施階級に合わせたい。女子は全日本選手権の出場資格獲得大会ではなく、選手数からして6階級が適当」と説明し、反対はなかった。
【実施階級決定の過程】
国際レスリング連盟(FILA)が2014年1月から新階級を実施したのに伴い、東日本学生連盟はリーグ戦の実施階級を検討していた。これまで
(1)オリンピック階級の6階級で実施
(2)オリンピック階級の6階級に61kg級を加えた7階級で実施
(3)世界選手権実施の8階級で実施
の案が出ていた。この日の理事会で、これまでのリーグ戦では96kg級にエントリーした選手が120kg級に出場するケースも少なくないことから、世界選手権実施の8階級のうち、97kg級と125kg級を統合して7階級で実施する案が出された。
「オリンピック階級が実施されないのは、おかしい」「重量級育成の観点からして好ましくない。重量級軽視だ」「リーグ戦だけのことであり、他の大会では97kg級と125kg級を実施する」等の意見が出されたあと、出席理事18人により、国際オリンピック委員会(IOC)方式の過半数を取るまで最下位を落として投票を繰り返す方式で投票が行われた。
■第1回投票結果
6階級=8票、7階級(世界選手権階級のうち97・125kg級を統合)=7票、7階級(オリンピック階級に61kg級を加える)=2票、8階級=1票
⇒いずれも過半数に達していないため、「8階級」が落選
■第2回投票結果
6階級=8票、7階級(世界選手権階級のうち97・125kg級を統合)=7票、7階級(オリンピック階級に61kg級を加える)=3票
⇒いずれも過半数に達していないため、「7階級(オリンピック階級に61kg級を加える)」が落選
■第3回投票結果
7階級(世界選手権階級のうち97・125kg級を統合)=11票、6階級=7票
以上の投票過程を経て、過半数を取った「7階級(世界選手権階級のうち97・125kg級を統合)」を採用が決まった。