※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
クリナップ時代の恩師の今村浩之監督と長島さん(左)
長島さんはクリナップ在籍時に男子フリースタイル74kg級で全日本選手権5度優勝を達成。2010年アジア大会(中国)で銀メダルを獲得するなどロンドン・オリンピック出場へ向けて燃えていたが、2011年秋、白血病にかかり、闘病生活が始まった。
有志が全国からカンパを集めて医療費にあてるなどし、いったんは社会復帰できるまでに回復し、2012年9月には福岡大に教員として赴任することになった。しかし、その直後に病気が再発し、同年12月の全日本選手権では、マット上から福岡大の田中忠道部長(故人)がカンパを呼び掛け、ロンドン・オリンピックの代表選手も会場内で募金活動を行うなど、多くの人が支援してきた。
昨年3月に造血幹細胞移植に成功し、6月に退院。その後、いろんな症状が出たものの、最近になって安定。、投薬による治療は続くものの、4月には職場復帰できることになった。「(前回のような)会見という形をとると多くの人の手を煩わせてしまうので、こうした形をとらせていただきました」と話し、全日本のコーチほかに報告するとともに、本ホームページを通じて全国から支えてくれた人へ感謝の気持ちを表した。
福岡大ではレスリング部のコーチとして指導を手掛ける予定。「自分をここまで作り上げてくれたのはレスリングであり、病気を支えていただいたのはレスリング界の人たち。レスリングの発展のために、指導者として頑張りたい。またマットに上がれることが、生きるモチベーションになっています。楽しみにしています」と話した。
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