※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
国際レスリング連盟(FILA)のネナド・ラロビッチ会長(セルビア)は2月17日、スイスのFILA本部でイラン・レスリング協会のアミール・ハデム会長と会談。ロシアが返上して開催が宙に浮いていた今年の男子グレコローマンのワールドカップを、5月15日(木)~16日(金)にイラン・テヘランで行うことを決めた。
FILAのホームページでは、その他にFILAとイランの連携、および、イランにおける大会開催などの話し合いが行われたと報じている。
イランは男子両スタイルにおいて世界の強国のひとつだが、FILAのラファエル・マルティニティー前会長(スイス)は、2002年にテヘランで行われた男子フリースタイルの世界選手権の際に観客に水をかけられるなどしたため、イランに対していい感情は持っていなかった様子。
前会長は、宗教上の理由で女子の開催ができない同国からの世界選手権や大陸選手権等の大会開催要望をかたくなに拒むなど、あまりいい関係とはいえなかった。
ラロビッチ会長は昨年に就任以来、イランとの関係改善を望んでいた。