男子フリースタイル選抜チームがロシア遠征へ出発

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

ロシア遠征の男子選抜チーム

１月24～26日にロシア・クラスノヤルスクで行われる「ヤリギン国際大会」に出場する男子選抜チームは、女子選抜チームが出発した５時間後、日本航空で出発した。北京経由で現地へ入る。

　田南部力監督（警視庁）は「いい結果を持ち帰ることもさることながら、課題を見つけて持ち帰り、次の合宿につなげたい」と言う。最大の課題は“スタミナの確認”。「自分のスタミナがどこまで通用するかを見極め、確認してほしい。ばてるのを怖がらずに闘ってほしい」と要望した。

　テクニカルフォールが７点差から10点差に変わることにより、これまで以上にスタミナが大事になることも、スタミナを重要視するひとつの要因。「最初から集中して失点を防ぎ、（自分が）前半勝負タイプか後半勝負タイプかを見極めてほしい」とも言う。

　イラン遠征組と違って現地での合宿はなく、大会出場だけ。それだけに、選手にはウォーミングアップの時から積極的に外国選手に練習を求めさせるそうで、「海外遠征の意味をしっかり受け取ってほしい」と期待した。

日本チームに合流して遠征するボルチン（カザフスタン）

■「自分がどこまでできるか試してきたい」…全日本遠征に初参加の山中良一（日体大）

　初めて全日本チームの遠征に参加することになった74kg級全日本２位の山中良一（日体大）は「不安もありますが、自分がどこまでできるか試してきたい。全日本の遠征ということで、学生の遠征とは違う気持ちです」と新鮮な気持ちを話した。

　遠征には、カザフスタンからの留学生オレッグ・ボルチン（山梨学院大＝120kg級）も同行する。現在、カザフスタンで２番手の位置にいるそうで、今年前半の頑張り次第では世界選手権出場もありうるという。暖房がきいているとはいえ、真冬の空港ロビーを「暑い」と言って半袖姿になった元気いっぱいのボルチンは「全力を尽くしたい。今回、ガチャロフ（ロシア＝世界王者）は出てこないそうだが、いつか破れるよう頑張りたい」とコメント。

　遠征メンバーは下記の通り。男女とも27日に帰国する。

　【監督】田南部力（警視庁）

　【トレーナー】川崎淳（ハンズコーポレーション）

　【男子選手】
▼57kg級　稲葉泰弘（警視庁）
▼61kg級　阿部宏隆（国士舘大）
▼74kg級　山中良一（日体大）
▼86kg級　松本篤史（ＡＬＳＯＫ）

※は大会参加審判は篠原正樹氏（静岡・吉原工高教）