2014.01.10

3人の世界チャンピオンが新たな誓い…東京スポーツ「プロレス大賞」受賞式

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

東京スポーツ新聞社制定の「プロレス大賞」の受賞式が1月9日、都内のホテルで行われ、レスリング特別賞を受賞した登坂絵莉(48kg級=至学館大)、吉田沙保里(旧55kg級=ALSOK)、伊調馨(旧63kg級=ALSOK)の3選手が出席。人気プロレスラーとともに新年の飛躍を誓った。

 初受賞の登坂は人気プロレスラーが集う華やかなステージも初の経験。3選手の中で最初に表彰され、時に勝手が分からないようで戸惑いの表情を浮かべるなど、マット上の強心臓とはうってかわって初々しい受賞シーン。

 「緊張しました。今年は明治杯(全日本選抜選手権)で優勝して世界選手権で2連覇することが目標です」と2014年の抱負。3月のワールドカップ(東京)へ選抜されることは確実で、「3月からフル回転します」と宣言。

 12年連続で受賞している吉田は「新階級で世界チャンピオンになることが目標。これまで減量したことがなく、落とした時にどういう動きになるかが心配ですが、2、3kgだから大丈夫でしょう」とコメント。やはり3月のワールドカップが53kg級のデビュー戦となりそう。

吉田と同じく階級を落として世界選手権の優勝を目指す伊調は「58kg級に早く慣れたいため」との理由で、今月末の女子選抜チームのロシア遠征に参加する予定。「実戦を通じて闘い方を見つけ、世界一を目指します」と、国際舞台でもいち早く新階級を経験し、12度目の世界一(オリンピック3度を含む)に万全を期す。

 ゲストとして参加した日本協会の福田富昭会長は、最初に「昨年は2020年の東京オリンピック招致が成功しました。レスリングはいったんはオリンピックから外されたものの、多くの人のご支援とご協力のもとで復帰することができました」と感謝のあいさつ。

 「今度はオリンピックの金メダルを目指して頑張りたい。プロレス大賞は、アマチュアのレスリング界の励み。格闘技界がますます盛り上がることを祈念します」と続けた。

 なお、レスリングOBからは、中邑真輔(新日本プロレス)が年間最高試合賞を獲得した。


レスリング特別賞の3選手

新春恒例のシーン