2013.12.27

【記録】高校生の全日本3位以内はのべ18人…山梨・韮崎工高が3年連続で輩出

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

2013年全日本選手権の男子では、グレコローマン55kg級の文田健一郎(山梨・韮崎工高)が昨年に続いて3位に入り、2004・05年の荒木田進謙(青森・光星学院高=現警視庁、フリースタイル120kg級)以来の高校生による2年連続メダル獲得を達成した。

 山梨・韮崎工高は2011年にもグレコローマン60kg級で雨宮隆二(現山梨学院大)が3位入賞を果たしており、3年連続で全日本選手権3位選手を輩出した。

 高校生で全日本選手権の3位以内に入賞したのは、今年の文田でのべ18人目。1992年までは、春から夏に全日本選手権が行われることが多く、高校生はインターハイ予選などの関係もあって、シニアで通用する逸材であっても出場する選手は少なかった。

 1993年から12月に全日本選手権が開催され、高校最後の大会である国体を終え、大学に進学するまでの間に高校3年間の総決算という形で出場できるようになったが、しばらくの間、3位入賞を果たす選手はいなかった。

 2000年以降、3位に入賞する高校選手が目立つようになったのは、NTS研修会など一貫強化の成果と考えられる。若くして全日本トップレベルに近づくことがすべてではなく、大学に行ってから花開く選手も大勢いて、そうした指導が大切なことは言うまでもないが、1989年以来生まれていない高校生の全日本王者を目指し、若手選手には頑張ってもらいたい。

 高校生の全日本3位以内選手は下記の通り。


【高校生の全日本選手権3位以内選手】

No. スタイル 階級 選手名 高校名 成績
18 2013年 グレコローマン 55kg級 文田健一郎 山梨・韮崎工 3位
17 2012年 グレコローマン 55kg級 文田健一郎 山梨・韮崎工 3位
16 2011年 グレコローマン 60kg級 雨宮隆二 山梨・韮崎工 3位
15 2010年 グレコローマン 120kg級 前川勝利 茨城・霞ヶ浦 3位
14 2009年 フリースタイル 55kg級 森下史崇 茨城・霞ヶ浦 3位
13 2007年 フリースタイル 74kg級 高谷惣亮 京都・網野 2位
12 2005年 フリースタイル 120kg級 荒木田進謙 青森・光星学院 2位
11 2004年 フリースタイル 120kg級 荒木田進謙 青森・光星学院 2位
10 2004年 フリースタイル 60kg級 大澤茂樹 茨城・霞ヶ浦 3位
9 2002年 フリースタイル 84kg級 磯川孝生 大分・日本文理大付 3位
8 2000年 フリースタイル 97kg級 田中章仁 福岡・三井 3位
7 1989年 フリースタイル 52kg級 石嶋勇次 茨城・霞ヶ浦 優勝
6 1987年 フリースタイル 48kg級 山口英雄 群馬・館林 3位
5 1978年 グレコローマン +100kg級 宮内輝和 栃木・足利工大付 2位
4 1975年 フリースタイル +100kg級 宮安 晋 東京・専大付 3位
3 1970年 フリースタイル 48kg級 松橋義行 青森・八戸電波工 優勝
2 1969年 グレコローマン 52kg級 植田 智 静岡・修善寺工 3位
1 1967年 フリースタイル ヘビー級 磯貝頼秀 千葉・習志野 2位