2013.12.22

【全日本選手権・特集】白井正良と白井勝太…45歳と父と18歳の長男の対決は長男の圧勝!

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

男子フリースタイル84kg級1回戦で、白井正良(福井クラブ)と白井勝太(JOCアカデミー/東京・帝京高)が激突。レスリング界のみならず、格闘技界で初めてと思われる親子の激突に、テレビ局をはじめとした報道陣も注目。試合と試合後にはちょっとした取材フィーバーが起こった。

 結果は、長男の勝太がアンクルホールドなどでポイントを重ね、1分22秒、8-0でテクニカルフォール勝ち。父・正良は苦笑いを浮かべてマットを降り、報道陣に囲まれて「私のような者に注目してくれてありがとうございます。今後は勝太をよろしくお願いします」と頭を深々と下げた。


 ■父・正良「きのう、年末ジャンボ宝くじの最終日だったが、宝くじを買うのを我慢して(息子と当たるよう抽選にかけた。息子が父としてではなく、選手として真剣に当たってきてくれてうれしかった。負けたけど、晴々しい気持ち。日大に進んで大人としてもっと成長すれば強くなる。(息子とのレスリングとの思い出で印象に残っていること)小学校4年生で全国大会優勝した時、勝つのが当たり前と思って慢心していた。その時、このまま続けていてもいずれやめてしまうと思って、『やめれば』と言ったことですね)

 ■長男・勝太「組み合わせを見て、マジかよ、と思いました。まさか当たるとは思っていなかったのでびっくりした。(闘ってみて)特別な感情はないです。テクニカルフォールで倒してやろうと思った。負ける気はしなかった」