※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
選手にアドバイスを送る藤山慎平コーチ
藤山慎平コーチは「思ったより闘えた、という部分はあった。一部がどんなところか、選手もボクも分からなかった。しかし『一部も同じだ』と言い聞かせてきたことがよかったのだと思う」と健闘の要因を分析した。
一部に上がったチームの場合、まず考えることは二部に再転落しないことではないだろうか(注=西日本は一部最下位と二部優勝が自動的に交代)。藤山コーチも「その気持ちはありましたよ」と笑う。しかし、初戦で中京学院大に健闘したことで、選手に「やれる!」という気持ちが芽生えたようだ。
勝負の世界には名前からくる“格”が存在し、新興チームが伝統あるチームと闘う時にはその壁が大きく立ちはだかるが、デフェンディンチャンピオンと接戦できたことで、「恐れるに足らず」という意識を持ってくれ、一歩を踏み出せたようだ。 唯一の4年生としてチームを支えた三島涼太郎主将
4年生は1人というチームなので、来年以降、さらなる飛躍が期待できるが、藤山コーチは「団体戦には団体戦特有の流れなどがあり、勝ち方が難しい。3勝はできても、4勝目が難しい。団体戦でも勝てるようにチームを底上げしたい」と気を引き締める。続けて「負ける時はずるずると負けてしまうもの。そうならないよう、来季は一気に優勝を目指します」ときっぱり宣言-。