※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材・撮影=保高幸子) 初の国際大会優勝を果たした森下史崇(日体大)
森下はこれがカデット時代から通じて初めての国際大会優勝。日本男子としては、ロンドン・オリンピック出場のグレコローマン55kg級・長谷川恒平(福一漁業)、同オリンピック銅メダルのフリースタイル55kg級・湯元進一(自衛隊)に続く3人目の快挙。オリンピアンと並ぶ成績を手にするとともに、日本の軽量級の強さを示し、自身の全日本選手権2連覇に向けて弾みをつけた。
森下は「今回は参加人数も少なく、世界選手権上位のアジアの選手達は出場していなかった。ヨーロッパ中心だったのでチャンスはあるなと思っていました。ひとつずつ、しっかりやっていこうと思っていた。結果につながって良かったです」と振り返った。
今年は月に一度のペースで大会に参加し、来月の全日本選手権が総決算。「去年優勝していますが、6月(全日本選抜選手権)は負けているので、チャレンジャーの気持ちで向かっていこうと思っています」と、気持ちは挑戦者。「疲れもなく万全の調子です。まだ自分が一番手ではない。まずは国内で優勝して、世界で闘えるようになりたいです」と話し、年末の勝負に向けて気合いを入れた。