※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文・撮影=保高幸子)
11月8~9日に米国・ニューヨークで行われた「NYACホリデー国際オープン大会」に出場したチームが12日、成田空港着の全日空で帰国した。
昨年と同じく、男子グレコローマンで1つ、女子で3つの金メダルを獲得。土方政和総監督(警視庁)は「(メダルの取れなかった)フリースタイルは、出場選手のレベルがとても高かった。選手の力が劣っていたというわけではない。外国人と比べ体力が足りない部分はあったが、所属に帰って強化してくれるだろう。全体的にはみな積極的に攻め、昨年と同じようにメダルも獲得できてよかった」と総括。選手たちの健闘を称えた。
メダル獲得選手。後列左から、泉武志、入江ゆき、伊藤友莉香、鈴木博恵(以上優勝)。前列左から、伊藤諒、清水早伸、吉田剛、池亀優希、田中亜里沙。
■女子48kg級優勝・入江ゆき(九州共立大)「今まで練習してきたことや、どういう動きができるかを確かめる気持ちでした。緊張せず、楽しもうという気持ちでやりました。できなかったこともあるので、帰って練習します。外国選手の前に出てくる強さは日本人と違う部分なので、いつもより動きが悪かったと反省しています。体力をつけなければと思います。まだ日本一になっていないので、強くなって世界選手権に出たいです」
■女子63kg級優勝・伊藤友莉香(自衛隊)「この大会は初めて出場で、シニアの国際大会で初めて優勝できました。優勝しなきゃ、というよりも、天皇杯(全日本選手権)に向けて、練習でやっていることを出せるようにと思って試合しました。いつもより緊張せず落ち着いて試合ができたのはよかったです。いつも全日本では3位どまりなので、今回の優勝をステップに、天皇杯では決勝の舞台で闘えるように頑張ります」
■女子72kg級優勝・鈴木博恵(クリナップ)「5人のリーグ戦だったので、1セッションで4試合して、体力的にきつい大会でした。最初にアクションタイムをとられて失点というパターンが多く、ばててしまうこともありました。背が低いので腕をとられると『ヘッドアップ』と言われてしまい、危ない場面もありました。それでも後半の取るべきところで取れて、試合に勝てたのは収穫でした。天皇杯(全日本選手権)の階級はまだ発表されていないのでなんとも言えませんが、それよりも自分のレスリングをレベルアップさせ、がんばります」