2013.10.26

過去のゴールデン・グランプリ決勝大会のメダル獲得日本選手

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 来月22~24日にアゼルバイジャン・バクーで行われる「ゴールデン・グランプリ決勝大会」は、国際レスリング連盟(FILA)が“第2の世界選手権”という位置づけで2006年からスタートした賞金大会。2007年以外、毎年実施されている。

 世界選手権を賞金のからまない“世界一決定戦”とする一方、多くの競技でプロアマの壁がなくなっている時代に合わせ、これだけの賞金大会を開催することによってレスリングのステータスを上げようという目的で、アゼルバイジャンの企業の後援で開催されている。

 その年の冬から春にかけて2度の予選大会があり、ここで好成績をおさめて決勝大会の出場資格を得るが、選手は代わってもいい。直近の世界選手権とアジア選手権の優勝選手も出場することができる。

 当初の優勝賞金は5000ドル(当時56万円)。これだけでもレスリング界にとっては画期的な出来事で、それまで日本選手が獲得した最高賞金は1500ドルだった。その後、1万ドル(現在、約97万円)となり、現在に至っている。

 2011年までは6月下旬か7月の開催。日本は、9月の世界選手権との兼ね合いもあってかトップ選手はあまり出場せず、どちらかというと世界へ飛躍すべく選手の登竜門的な大会となっている。旧ソ連や東欧の選手にとって優勝賞金1万ドルは、その国の平均年収よりも上の場合が多く、世界王者やオリンピック王者級の選手も数多く出場する。

 世界選手権を5度制した女子72kg級のスタンカ・ズラテバ(ブルガリア)などは6度の大会すべてに出場し、5度優勝している。昨年はオリンピックの約40日後の開催だったので、さすがにオリンピック選手の出場は少なかったが、今年はどんなメンバーが参加するか。

 過去の日本選手のメダル獲得選手は下記の通り。


■男子グレコローマン

2010年 55kg級 長谷川恒平 2 位
2009年 55kg級 長谷川恒平 優 勝
2008年 74kg級 鶴巻 宰 3 位
2006年 60kg級 笹本睦 3 位

■男子フリースタイル

2010年 55kg級 湯元進一 優 勝
2009年 55kg級 稲葉泰弘 2 位

■女子

2012年 67kg級 土性沙羅 3 位
飯島千晶 3 位
63kg級 伊藤友莉香 3 位
59kg級 坂野結衣 優 勝
55kg級 村田夏南子 優 勝
51kg級 宮原 優 優 勝
48kg級 岩群安奈 優 勝
2011年 72kg級 鈴木博恵 3 位
67kg級 土性沙羅 優 勝
63kg級 渡利璃穏 優 勝
59kg級 島田佳代子 3 位
55kg級 村田夏南子 2 位
2010年 67kg級 新海真美 2 位
59kg級 山名 慧 3 位
55kg級 松川知華子 3 位
48kg級 鈴木綾乃 2 位
2009年 63kg級 西牧未央 優 勝
59kg級 山名 慧 3 位
55kg級 松川知華子 優 勝
51kg級 甲斐友梨 2 位
48kg級 鈴木綾乃 3 位
坂本真喜子 優 勝
2006年 67kg級 鈴木博恵 優 勝
63kg級 西牧未央 優 勝
59kg級 正田絢子 優 勝
55kg級 松川知華子 優 勝
51kg級 甲斐友梨 2 位