※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
今年の全日本大学グレコローマン選手権は、第1日に2階級を制し、他に2位1人、3位1人の日体大が、最終日にその有利を守り切り、早大を振り切って2年ぶり15度目の優勝を遂げた。団体戦での優勝は、昨年の東日本学生リーグ戦以来。
しかし、早大の猛追を振り切る立役者だった84kg級2位の星翔也が、決勝で右ひじ関節を外し、救急車で病院に運ばれる事態となったため、優勝後恒例の記念撮影はなし。胴上げは、松本慎吾監督が「年間の3大会を制覇するまではやらない」と宣言しており、静かな大会後となった。
松本慎吾監督の話「優勝はしましたが、納得できない結果もあるので、素直に喜んではいない。去年は初日に圧倒的な力を見せながら2日目に崩れた。今回も同じような内容。優勝はできたが…。(優勝を逃した)66、74、84、96、120kg級は、もうひとつ、ふたつ、力を出し切れなかった。指導者としての反省もある、この結果をもとにステップアップしていきたい。あと1ヶ月ないが、この思いを全日本大学選手権にぶつけ、チーム一丸となり、今度は気持ちいい優勝を勝ち取りたい」