2013.10.01

【東京国体・展望（２）】樋口黎（茨城・霞ヶ浦）園田平（滋賀・日野）の四冠王なるか…少年フリースタイル

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

東京国体（10月４～７日、東京・文京スポーツセンター）

《大会要項》／《大会サイト》／《インターネット生中継》

《10月４～５日進行予定＝成年・少年フリースタイル》／《10月６～７日進行予定＝成年・少年グレコローマン》

　◎少年フリースタイル（10月４～５日実施）

トーナメント表

　【50kg級】

　８月のインターハイで１年生王者に輝いた成國大志（三重・いなべ総合学園）が再び快挙を達成するか。反対のブロックには、昨年のこの大会と今年の全国高校選抜選手権王者の長谷川敏裕（東京・自由ヶ丘学園）がいる。今年のインターハイではベスト８に終わっているだけに、優勝への気持ちは強いだろう。

　長谷川と同ブロックのインターハイ３位の長沼政哉（岐阜・岐阜工）が決勝に上がれるか。

　【55kg級】

連続優勝続ける樋口黎

　昨年のインターハイのあと、国体、全国高校選抜大会、ＪＯＣ杯カデット、インターハイと優勝を続ける樋口黎（茨城・霞ヶ浦）が、無敗のまま高校最後の大会を飾ることができるか。

　同じブロックには、昨年のインターハイ50kg級王者の乙黒圭祐（東京・帝京）がいる。今年はＪＯＣ杯カデット54kg級で優勝しており、階級アップに慣れたであろう今回はどうか。

　反対側のブロックには、全国高校選抜大会２位の前田頼夢（埼玉・花咲徳栄）が出てくるか。

　【60kg級】

　インターハイ王者はグレコローマンに出場。空いた席を、インターハイ２位の島江翔也（佐賀・鳥栖工）、同３位の坂本侑之（静岡・飛龍）と米澤圭（秋田・秋田商）が争う形だが、優勝候補となると、全国高校選抜大会優勝の藤波勇飛（三重・いなべ総合学園）だろう。

　インターハイは優勝選手に敗れて上位進出ならなかったのであり、実力的には一番と思われる。ノーシードから勝ち上がれるか。

　【66kg級】

　全国高校選抜大会とインターハイを制した木下貴輪（鹿児島・鹿屋中央）の優位は動くまい。全国高校グレコローマン選手権でも、慣れないスタイルながら２位に食い込み、地力は十分。

　同ブロックには、全国高校選抜大会２位の木村優太（群馬・館林）がリベンジを狙う。さらに、ＪＯＣ杯カデット69kg級を制した奥田海人（茨城・霞ヶ浦）、昨年のJOC杯カデット69kg級王者で今年のインターハイは木下に惜敗した松尾侑亮（三重・いなべ学園総合）もいて、けっこう厳しいブロック。

　反対のブロックでは、インターハイ２位の古澤宏野（京都・京都八幡）、同３位の田辺雄史（埼玉・花咲徳栄）が決勝進出を争いそう。

　【74kg級】

74kg級で圧勝するか、浅井翼

　“３強”が激しく争っていた階級だが、一人はグレコローマンへ、一人は１階級上に出場するので、インターハイ王者で昨年に続く優勝を目指す浅井翼（京都・京都八幡）の独壇場となるか。結果だけではなく、内容も問われる大会となるだろう。

　【84kg級】

　インターハイ王者はグレコローマンに出場。同２位の古城涼真（秋田・秋田商）、同３位の平才巧晃（熊本・玉名工）と永井基生（千葉・八千代松陰）に優勝のチャンスが出てくるが、74kg級で常に全国のトップレベルを維持してきた白井勝太（東京・帝京）がこの階級に出場する。新たな階級でどこまで通用するかに注目が集まる。

　【96kg級】