※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ロシア・レスリング協会のホームページは、同国協会のゲオルギ・ブルース副会長のコメントして、「フリースタイルとグレコローマンの階級が違うことは間違ない」と掲載した。
同副会長によると、新階級は10月に予定されているFILAテクニカルコミッションの会議で、各国からの提案などをもとに論議されるとし、国際オリンピック委員会(IOC)が2つのスタイルの区別を求めていることと、地域性からの判断から、両スタイルの階級区分は違うことになるだろうとしている。
同副会長は、フリースタイルは57kg級から130kg級、グレコローマンは60kg級から135kg級と、日本にとっては好ましくない階級区分を提案するもよう。
FILAのネナド・ラロビッチ会長(セルビア)は9月15日にブダペストで行った記者会見で、新階級案を「10月末までに案を決め、11月にはIOCに提示する」と話した一方、「新階級は来年の世界選手権では実施せず、2015年の大会から採用する」という方針を示していた。
新階級区分を今秋に決めながら、来年は現在の階級で試合をするというのもおかしな話。ブルース副会長の記事には来年9月にウズベキスタン・タシュケント(世界選手権の開催地)で行われるFILA総会に提案するといった意味の記述もあり、FILAの方針が今ひとつ固まっていないようだ。
ブルース副会長は、現行の試合システムでは試合間隔が15分という場合があり、これは厳しいとして2日間で1回戦から決勝までをやるシステムに変わる可能性にも言及している。