※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ブダペスト(ハンガリー)、文・撮影=樋口郁夫】2大会連続の世界選手権出場となった男子グレコローマン84kg級の岡太一(自衛隊)は、初戦でスロベニア選手を下したものの、2回戦でフィスニク・ザヒチ(スウェーデン)に0-1で惜敗。上位進出ならなかった。
最小ポイントの1点が埋められなかった。ザヒチとの一戦は、第1ピリオドこど、コーションを1度取られたが0-0でしのいだ。日本選手得意のスタミナ戦へもつれこめば勝機を見いだせたが、第2ピリオド早々に2度目のコーションを取られ、ルールで1失点。これが痛恨の失点となった。 1回戦で巻き投げを決めて3点を取った岡田が、上位進出ならず
ばてていても、勝負どころでは最後の力を振り絞って防御に徹する外国選手の粘りにやられた形で、「悔しい。今回やってみて、体力的にまだまだということが分かりました」と振り返った。
前回大会は1回戦、敗者復活戦ともに敗れ、白星はお預けだった。今回は初戦のスロベニア戦で変形の巻き投げを決め、3-0で快勝して初白星はマークした。「相手が弱かったので、、、強い相手に勝てればうれしい」としながらも、「1回戦を勝ったことはホッとしました。ひとつの壁を超えたかな、と思います。得るものが多かったので、参加できてよかった。
全日本の練習相手の96kg級の斎川哲克(両毛ヤクルト販売)が5位に入賞し、重量級選手の意地を見せた。「自分は負けて申し訳ないけど、刺激になります」と話し、ワンランク上を目指した健闘が期待される。