2013.09.18

3選手とも上位入賞ならず…世界選手権第2日

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 【ブダペスト(ハンガリー)】世界選手権第2日は9月17日、ハンガリー・ブダペストで男子フリースタイル3階級が行われ、日本の3選手はいずれも上位進出を逃した。

 60kg級の前田翔吾(クリナップ)は初戦の2回戦を勝った後、3回戦で欧州選手権2位のウラジーミル・デュボフ(ブルガリア)と対戦。いいペースで試合を進めたいたものの、第2ピリオド、エビ固めを受けた際に左太ももの裏側を負傷し、無念の棄権。敗者復活戦に回ることになったが、けがのため棄権した。

 84kg級の松本真也(警視庁)は初戦の2回戦で地中海大会優勝のセルダー・ボケ(トルコ)にテクニカルフォールで敗れ、敗者復活戦へは回れなかった。

 120kg級の荒木田進謙(警視庁)は、1回戦でパンアメリカン選手権3位のベネズエラ選手に快勝したものの、2回戦でロンドン・オリンピック5位のテルベル・ドラグネフ(米国)に完敗。やはり敗者復活戦には回れなかった。

 各階級の成績は下記の通り。


 ◎男子フリースタイル

 【60kg級】前田翔吾(クリナップ)   39選手出場

4回戦 ●[不戦敗]Barjang Barjang(インド)

3回戦 ●[負傷棄権、5:05(5-9)]Vladimir Dubov(ブルガリア)
 《試合経過》第1ピリオド、前田がテークダウンを奪って2点。タックルを受け止められてエビ固めを仕掛けられたが、前田が相手に体を預け、ニアフォールと5秒ルールが認められて2+1点。最後は返されて2失点。第2ピリオド、タックルからエビ固めにかかり、ニアフォールへ追い込まれ2失点。場外へ逃げてフォールは免れる。ここで左ひざを痛めたようで、タイムを止めたが、出血を伴っていないため、警告の1失点。試合再開後、テークダウンされて2失点、回されて2失点。ここでセコンドがスポンジを投げ入れ、棄権させた。

2回戦 ○[Tフォール、3:23(7-0)]Luis Isaias Portillo(エルサルバドル)
 《試合経過》第1ピリオド、両者とも慎重でポイントが取れなかったが。1分40秒、前田が相手の右脚を取ってテークダウン。一気にニアフォールへもっていて5秒ルールで1点を追加。うまくアンクルホールドの形になって回転させて1点を加え、4-0へ。第2ピリオド、前田が右脚を取り、3点となるテークダウンを決めて7点差とした。

1回戦  BYE

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 【84kg級】松本真也(警視庁)   37選手出場

2回戦 ●[Tフォール、3:32(0-7)]Serdar Boke(トルコ)
 《試合経過》30秒ルールで注意を受けた松本。タックルで攻めたがかわされ、バックを奪われて2失点。さらにタックルを決められ、ローリングで0-6。第2ピリオド序盤、テークダウンを奪われ、7点差とされた。

1回戦  BYE

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 【120kg級】荒木田進謙(警視庁)   29選手出場

2回戦 ●[Tフォール、2:13(0-7)]Tervel Dlagnev(米国)
 《試合経過》第1ピリオドの1分20秒、荒木田は片足タックルを決められて2失点。30秒後、今度は落とされてバックに回られ、横崩しと5秒ルールで2+1点を失い、0-7とされた。

1回戦 ○[Tフォール、3:31(8-0)]Urbaneja Vivenes(ベネズエラ)
 《試合経過》ポイントは取れなかったが、荒木田が終始攻めて相手に注意を与える。2分になろうとする時に崩してバックを取って2点を先制。相手のタックルをうまくかわしてバックへ回り、体を回転させて6-0。第2ピリオド、相手の体勢を崩してエビ固めを狙い、ニアフォールで8-0とした。