※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
「メーンポールにはためいた日の丸」…。かつて表彰式の描写で使われた言葉だが、完全に死語となってしまいそう。
かなり以前から、国旗がポールに上がるのではなく天井からつり上げる方式となっていて、「メーンポール」という言葉は使われなくなっているが、この大会の表彰式は、電光掲示板に国旗が映り、それが上がっていく国旗掲揚となった。(右写真)
したがって、兵隊のような人が掲揚場所に国旗を運び、装置に取り付けるといった表彰式ならではのシーンもなし。
日の丸に思いをはせて闘っていた昔の人は、寂しいだろうが、すべてのことがデジタル化されている現在、当然の流れかもしれない。決勝から表彰式までの時間短縮にもなり、今後は主流になっていきそう。2020年東京オリンピックでは、日の丸は1度もはためかない-!?
(注)8月中旬の世界カデット選手権(セルビア)も、デジタルの国旗だったそうです。