2013.09.11

「レスリングなしにオリンピックは成立しない」…ギリシャ・オリンピック委員会・カブラロス委員長

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 3000年以上の歴史を持つレスリングの発祥の地、ギリシャでは、レスリングのオリンピック競技存続を歓迎をもって迎えた。

 ギリシャのニュースを扱うサイト「Greecejapan.com」は、下記の通り、スポーツ担当副大臣とオリンピック委員会委員長のコメントを掲載。今回の決定を、ギリシャのスポーツ界が歓迎したことを報じた。右は、「パリ・ヤ・パンダ・マジ(レスリング:永遠にともに)」と題されたギリシャレスリング協会の競技存続を訴えるポスター。


 ブエノスアイレスでの決定を受け、ギリシャのヤニス・アンドリアノス文化・スポーツ担当副大臣は「今回国際オリンピック委員会は正しい決定を下したと言えるだろう。五輪競技への存続が決定したレスリングこそ、古代ギリシャの詩人ピンダロスが数々の詩で称え、またオリンピック賛歌にも描かれるように、古代と近代オリンピックを結ぶ競技種目の一つとしてふさわしいことが明らかである。」とコメント。

 またギリシャオリンピック委員会のスピロス・カプラロス委員長は「ギリシャオリンピック委員会は、五輪競技種目におけるレスリング存続の決定を心から歓迎するものである。レスリングがオリンピックの歴史と密接に関わる競技であり、この歴史的競技なしにオリンピックは成立し得ないということが明確な中での今回の決定は、ギリシャだけでなく、世界中のあらゆるスポーツに関わる全ての者に熱狂をもって受け入れられることは間違いない。」と述べ、今回の決定を歓迎した。