2013.08.05

強豪が順当に勝ち上がる、女子はスーパールーキーが黒星…インターハイ第1日(個人戦)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 三笠宮賜杯全国高校総体(インターハイ)レスリング競技は8月5日、長崎県島原市・復興アリーナで開幕。今大会は公開競技として女子が個人戦のみ初参加する大会となった。大会日程も、昨年までとは逆となる前半が個人戦、後半が学校対抗戦というスケジュール。

 大会初日は男女の個人戦の2回戦までが行われ、男子のベスト16が出そろった。大会2連覇を目指す55kg級の樋口黎(茨城・霞ヶ浦)と74kg級の奥井眞生(和歌山・和歌山工)はともに初戦(2回戦)を第1ピリオドで勝負を決め、順調な滑り出しを見せた。

 全国高校選抜選手権の優勝者で今大会も出場している選手は全員が初戦(2回戦)を突破した。昨年12月の全日本選手権と今年6月の全日本選抜選手権でともにベスト8の好成績を残した74kg級の浅井翼(京都・京都八幡)も快勝。順調に勝ち上がれば、3月の全国高校選抜選手権同様、奥井と決勝で激突する。

 公開競技として行われた女子は、7階級に各10人程度の選手がエントリー。大会初日はベスト4が出そろった。

 女子49kg級の山田海南江(東京・安部学院)は、昨年中学6冠を達成し、3連覇をも狙える逸材と評判の高かった加賀田葵夏(東京・文化学園杉並)をラスト1秒で逆転勝ちで下してベスト4に進出。最後の夏で初優勝のチャンスを引き寄せた。

 地元、長崎勢は男子55kg級級の佐藤輝翔(長崎・島原)らが勝ち進んだ。

 大会第2日は個人戦の決勝までが行われる。

(文・撮影=増渕由気子)


シニアでも活躍中の74kg級の浅井翼(京都八幡)も勝ち抜く 中学6冠の強豪をを下した山田海南江(東京・安部学院)