※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
レスリングのオリンピック存続運動として、古代オリンピック発祥の地、ギリシャ・オリンピアで7月20~21日、「オリンピア国際大会」が開催される。
国際レスリング連盟(FILA)のネナド・ラロビッチ会長は「私達は約3000年前のオリンピックの時、そこにいた。私達はレスリングの起源に還り、レスリングの熱さを示したい。参加する選手には、レスリングがオリンピックを支えることによってスタートしたことを感じてもらいたい」と話した。
今大会に参加するのは、地元のギリシャのほか、アルバニア、ドイツ、英国、イラン、ロシア、米国。すべての階級の決勝戦は、国際オリンピック・アカデミーのステージで行われ、FILAのフェイスブックで速報される。
参加選手には試合以外に、選抜された若手選手とともにパライストラ(古代ギリシアのレスリング学校や練習場)やオリンピア・スタジアムを散策、レスリングと古代オリンピックのつながりを感じてもらう企画も組まれている。
古代オリンピックは、ギリシャのオリンピアで始まり、正式に記録の残っている紀元前776年大会が第1回大会とされている。当初はエーリスとスパルタの2ヶ国のみの参加だったが、4年の1度開催され続けたことによってギリシャの周辺全土から参加するようになった。
レスリングは708年大会から行われているが、レスリングそのものは紀元前3000年のものと思われる壁画などにも存在し、当時から競技として行われていたと考えられている。