※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
7月14日まで米国・オクラホマで行われていたソフトボール女子のワールドカップ(日本が優勝)の期間中、国際ソフトボール連盟のドン・ポーター会長は世界最大の通信社のAP通信に「ソフトボールは世界的なスポーツであり、野球とソフトボールを合わせた競技人口は5000万人にものぼる」と話す一方、2020年オリンピックの競技への復活には困難を認識していることを吐露した。
同会長は「レスリングは偉大なスポーツであり、オリンピックの起源のひとつでもある。レスリングには我々と同じようにオリンピック復活の機会が与えられている。レスリング(復活)への多くの共鳴が、私達のオリンピック復帰をより困難なものにしている」と話した。
ただ、9月の国際オリンピック委員会(IOC)の総会へ向けて、あと2ヶ月弱の期間に全力を尽くす姿勢も示した。
一方、米国の大リーグのセリグ・コミッショナーは7月16日、2020年オリンピックに野球&ソフトボールが採用されても、「夏場にシーズンを中断できない。オリンピックに合わせて日程を変更することもない」と、あらためて大リーグ・トップ選手のオリンピック派遣へ消極的な姿勢を示した。
IOCはオリンピックをプロアマを問わず世界最高レベルの大会にしたい姿勢を持っており、大リーグの姿勢はレスリング復帰の追い風となりそう。
2020年オリンピックは、9月7日に開催地が東京、イスタンブール、マドリッドの中から決まり、9月8日にレスリング、野球&ソフトボール、スカッシュの中から残り1枠の実施競技が決まる。