2013.07.17

元最強の総合格闘家エメリヤーエンコ・ヒョ―ドル(ロシア)がユニバーシアードへ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロシア・レスリング協会のホームページ、および国際レスリング連盟(FILA)の公式ホームページは7月15日、ロシア・カザンで行われているユニバーシアードの女子の会場に、総合格闘技で一時代を築いた“皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョ―ドル(ロシア)が来場したことを報じた。

 アレクサンダー・カレリン(ロシア)も一緒だったそうで、55kg級でバレリア・コブロワ、72kg級でエカテリナ・ブキナのロシア勢の優勝を見届け、72kg級表彰式のプレゼンテーターを務めた。ヒョ―ドルは女子のレスリングを「ハードワークで活動的」と評し、「すべての試合で感情がほとばしった。手のひらが汗で濡れてしまった」と苦笑いを浮かべたという。

 また、レスリングのオリンピック存続問題について、「オリンピックの最初からあったスポーツ。オリンピックに残さねばならない」と話した。

 ヒョ―ドルは柔道、サンボを経て総合格闘家の道を歩み、日本の総合格闘技団体「リングス」を経て「PRIDE」でブレーク。ヘビー級王者となり、PRIDE消滅後は米国で闘って約10年間無敗。「皇帝」というニックネームをつけら、総合格闘技最強の男として君臨した。