2013.07.11

ユニバーシアード・男子グレコローマン&女子チームが出発

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(文・撮影=保高幸子)

 7月6日からロシア・カザンで行われている学生の祭典、ユニバーシアードの男子グレコローマンと女子の日本代表チームが7月10日、成田空港発の日本航空で出発した(右写真)

 多賀恒雄総監督(明大教)は出発に際し、選手達に「今まで練習してきたことを発揮できるよう、監督やコーチの指示に従い、最良のコンディションで闘えるように調整し、金メダルを目指して頑張ってほしい」と激励した。

 レスリング競技のひとつのベルトレスリングは9日に終了。日本は女子フリースタイル76kg級で阿部梨乃(日大)が金メダルを獲得した。

 オリンピック・スタイルは11日(木)から16日(水)まで、下記の日程で行なわれる。男子フリースタイルチームは7日に出発した。(出場選手はここをクリック


《大会日程》
11日(木) 男子フリースタイル55、66、84、120kg級
12日(金) 男子フリースタイル60、74、96kg級
13日(土) 女子48、55、63、72kg級
14日(日) 女子51、59、67kg級
15日(月) 男子グレコローマン55、66、84、120kg級
16日(火) 男子グレコローマン60、74、96kg級


 ■男子グレコロ-マン・西口茂樹監督(拓大教)「強化委員長になってから、国際大会はありましたが、こういった大きな大会は初めてです。出場選手のレベルも数段上でしょう。ルールが変わってからは初めての(世界規模の)国際大会ですし、私としても外国のトップ選手、特にヨーロッパの選手がどういった闘い方をするのか、今後のためにも勉強して来なければならないと思っています。国際大会の経験の少ない選手は、外国人選手と闘うためにはどう攻めればいいかを学んでほしいと思います。日本の男子は、いつもフリースタイルのほうが上位入賞が多いので、グレコローマンは影が薄い。グレコローマンもアピールしたい。出場するからにはより多くのメダルを獲得できるよう頑張ります」

 ■女子・栄和人監督(至学館大教)「同じ学生の大会でも、ユニバーシアードは世界学生選手権とは違い、国を挙げて出場する総合大会。オリンピックや世界選手権のメダリストが出場するなど、どこも力を入れている。全体のレベルは世界選手権並みになるでしょう。しかし、日本代表チームも全日本チャンピオンが何人もおり、みなメダル圏内だと思っている。私も気合を入れて臨みたい。女子も男子もなく団結して、頑張りたいと思います」

 ■男子グレコローマン55kg級・田野倉翔太(クリナップ)「世界チャンピオンレベルの選手の出場情報はありません。アメリカの世界学生選手権チャンピオンは出場するようですが、ハンガリー遠征で見た時はそれほど差を感じませんでした。若手の大会ですが、自分が練習してきたことをすべて出し、いい成績を残して9月の世界選手権につなげたい。金メダルを取ります。気負いはありません。リラックスして自分のベストを出せれば、取れると思います。頑張ります」

 ■女子55kg級・村田夏南子(日大)「全日本選抜選手権を闘ってみて、新しいルールは自分に合っていると思いました。反省点があったので、それを克服する練習もしてきました。(吉田沙保里を破ったナタリア・ジョロボワ=ロシア=の出場について聞かれ)特に思いはないです。誰が相手でも全力で闘うだけです。総合大会は普通のレスリングの大会とは違った雰囲気と聞いているので、そのマットに立つことは楽しみです。出るからには金メダルを取ります」