※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ラフィト氏(左)とトレス氏(中央)。右はリバティ島のGM
ロシアのエカテリンブルグで29日に行われた女子バレーボールの国際大会「ボリス・イェルチン・カップ」の準決勝イタリア-キューバ戦前に、キューバ女子レスリングの黄金期を築いたエウゲニオ・ラフィト氏とレグラ・トレス氏がロシアのレスリング存続キャンペーンのTシャツを掲げ、「Save Olympic Wrestling」を訴えた。
ラフィト氏は国際バレーボール連盟の20世紀のベストコーチとして知られ、キューバ女子を1992年バルセロナ、1996年アトランタ、2000年シドニーと3度連続でオリンピック優勝に導いた。その時の中心的な人物がトーリス氏で、20世紀のベストレスラーに選ばれている。
ブルガリア・レスリング協会のホームページでは、サッカーの有名選手がレスリング支援を表明した。サッカーの1994年ワールドカップで6得点をマークして得点王に輝いたフリスト・ストイチコフがレスリングのオリンピック存続を支援。
ブルガリアのサッカー界はレスリングをサポートしており、フェイスブックを通じて支援の輪を広げている。(下記参照)
これまでにも、ブルガリアでは、3月にも他競技のオリンピック金メダリストが集まり、レスリングの存続を訴えている(クリック)。
米国では1972年ミュンヘン・オリンピックの水泳で7個の金メダルを取ったマーク・スピッツ(米国)が「レスリングよりも歴史のあるスポーツはありません」と話し、レスリングの存続支援の輪に加わることを世間にアピール。国際オリンピック委員会(IOC)理事で、棒高跳びの世界的選手だったゼルゲイ・ブブカ氏(ウクライナ)が当初からレスリング支援を明言するなど、世界の各国で他競技の“レジェンド”がレスリング支援を表明している。