2013.06.04

「レスリングの復帰を確信しています」…デニス・オズワルド次期IOC会長候補(スイス)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 AP通信やロイター通信などが報じたところによると、昨年まで国際オリンピック委員会(IOC)理事を務め、次期会長選挙に立候補するデニス・オズワルド委員(スイス)は6月3日、レスリングの2020年オリンピックへの復帰を「no doubt」(疑いなく)という表現を使って「実現する」と話した。

 国際ボート連盟の会長でもある同氏は、かねてからレスリング支持を表明していた。今回、「私はもうIOC理事ではないが、レスリングが(理事会から)除外勧告を受けたことにとても驚いたと言う義務があります。国際レスリング連盟が努力しなかったのかもしれませんが、それを伝える他の方法があったはずです。私はレスリングが復帰してくることを確信しています」と話した。

 同氏は、レスリングが存続した場合、新たな競技が採用されないことにふれ、現在IOCがオリンピックの基準としている「会期16日、28競技、選手数1万500人」に固執する必要はないとも主張している。

 それが2020年大会のことを指すのかどうかは不明だが、IOC内には、サッカーのワールドカップが1ヶ月をかけた大会になっていることで、「オリンピックを1ヶ月のイベントにして、実施競技を増やすべきだ」という意見があるのは確かだ。