2013.06.02

レスリングは5段階中のDランク…ロンドン・オリンピックのIOC評価

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、ロシア・サンクトペテルブルグで行われた理事会の期間中に各競技に対する最新の分配金ランクを発表し、レスリングは5段階中のDランクだった。

 ランクは、ロンドン・オリンピックにおけるテレビ放送時間や新聞、インターネットへの露出、観客数などを分析した結果で算出され、2016年リオデジャネイロ・オリンピックの収入の分配の参考資料となる。各ランクの競技は下記の通り。

 ■A=水泳、陸上、体操

 ■B=バスケットボール、自転車、サッカー、テニス、バレーボール

 ■C=アーチェリー、バドミントン、ボクシング、柔道、ボート、射撃、卓球、重量挙げ

 ■D=カヌー、馬術、フェンシング、ハンドボール、ホッケー、セーリング、テコンドー、トライアスロン、レスリング

 ■E=近代五種、

※ゴルフと7人制ラグビーはリオデジャネイロ・オリンピックから採用されるため、いずれもEランクでスタート。

 オリンピック競技からはずれてもIOC加盟の競技である限り分配金が出るが、読売新聞の調査によると、野球の場合、2008年北京オリンピックの時に800万ドル(約8億円)だった分配金が、今回は2~3万ドル(約200~300万円)の間にまで激減されたという。

 各競技連盟は、メディアへの露出や観客動員と向き合っていかねばならない現実が示された。