※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
AP通信や共同通信などが報じたところによると、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長(ベルギー)は5月31日、理事会が行われたロシア・サンクトペテルブルグで会見し、2月の理事会で除外勧告を受けたレスリングが3ヶ月後に追加競技候補に戻ってきたことに対し、「過ちはない。レスリングは2月に中核競技を外されたものの、組織を改革し、ルールを変えたことによって追加競技候補に戻った。IOCのリクエストに対して非常にいい対応をした」と話した。
9月にレスリングが採用されることが決まれば、ロゲ会長の推し進めてきた五輪競技の見直し・入れ替えに反して新競技がないことになるが、「五輪競技の見直しとは新競技を入れることではない。除外が目的ではなく、質が問題。目的はオリンピックを最高のプログラムにすることだ」と説明。2020年大会で実施する残り1競技は、新競技にこだわらず、質の高さで選ぶ方針を示した。