2013.05.30

高田裕司専務理事、浜口京子選手、小原日登美さんが会見

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

都内でレスリングの2020年オリンピック実施の“関門突破”を受け、日本協会の高田裕司専務理事は5月30日、小原日登美さん(自衛隊)、浜口京子選手(ジャパンビバレッジ)とともに会見に臨んだ(写真)

 来月15~16日の明治杯全日本選抜選手権への出場を予定しているロンドン・オリンピック金メダリストの米満達弘選手(自衛隊)、伊調馨選手(ALSOK)からもメッセージが届き、9月の決戦へ向けて決意を示した。

 高田専務理事はこの日の未明、午前1時ごろにサンクトペテルブルグにいる福田会長から電話をもらい、朗報を知ったという。「94万人の署名などレスリングへのあたたかい支援に感謝したい。第一関門は突破したが、落ちた競技団体やこれから闘う競技団体に対して失礼のないよう、大きくは喜びません」と他競技を思いつつも、「9月に、またうれしい会見をしたい」ときっぱり。「これからもご支援をお願いしたい。これからが闘いです」と続けた。

■深夜の練習中に朗報を聞いた浜口京子

 ロンドン・オリンピック女子48kg級金メダリストの小原さんは「たくさんの人の応援のおかげです。多くの人から署名をいただき、どこへ行っても『がんばってください』と声をかけられ感謝しています」と、まず支えてくれた人への感謝のコメント。「今までの伝統を受け継ぎ、今オリンピックを目指す人たちの夢がつながったと思います。これからが大事。自分にできることをやっていきたい」と、さらなる支援を誓った。

オリンピックで2個の銅メダルを取っている浜口は、来月の全日本選抜選手権には出場しないが、現役続行の方向で練習を続けている。発表のあった時間は、深夜にもかかわらず道場で汗を流していた。2001年に女子のオリンピック採用が決まった時は道場で練習している時に連絡が入り、それにあやかったようだ。

 会見では、高田専務理事と小原さんと同じく「署名の協力ありがとうございました」と全国の支援者への感謝の言葉でスタート。「2月にニュースを知った時は落ち込んでしまいました」と、その時の衝撃の大きさを振り返ったあと、「今、できることをやろうと思い、署名に協力しました。レスリングの歴史が途絶えないように、まず一歩を踏み出しました。9月へ向けて、父とともにできることを精いっぱい協力していきたい」と話した。


 米満達弘選手「レスリングをオリンピックに残すために協力していただいた皆様に感謝申し上げます。オリンピックはレスリングにとって最高の舞台です。まだ最終決定ではありませんが、夢がつながったということは大変ありがたいことだと思います」

 伊調馨選手「とりあえずよかったです。ホッとしました。9月まで自分のできることを精いっぱいしたいと思います」