2013.05.29

最終候補入りに自信…FILAナネド・ラロビッチ会長(セルビア)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

【サンクトペテルブルグ(ロシア)】2020年オリンピックで実施される最後の1競技を決めるための国際オリンピック委員会(IOC)理事会を翌日に控えた5月28日、ロシア・サンクトペテルブルグでは、国際レスリング連盟(FILA)のネナド・ラロビッチ会長(セルビア)が日本から到着した日本協会の福田富昭会長や吉田沙保里選手(ALSOK)と対面。詰めかけた多くの報道陣のインタビューに答えた。

 同会長はロシアの通信社「All Sports」のインタビューに答え、「私達はやってきたことに自信がある。IOC理事会は、総会にかける競技を1競技にしてほしい。もちろん、それはレスリングだ。しかし、いかなるケースになっても、ブエノスアイレス(9月の総会開催地)に向けて闘いを続ける」と話した。

 理事会がロシアで行われることで、レスリング存続を支援している同国のウラジーミル・プーチン大統領の影響について問われると、「政治とスポーツは別」としながら、「とても心強い。ロシアだけではなく、多くの国の支援がある」と話した。

 世界最大の通信社AP通信や、ロイター通信などに対しても、同様に「(最終候補に残る)自信はある」と明言した。

 福田会長と吉田は、IOC理事会に先立って行われている各種競技団体の国際会議(スポーツ・アコード)の会場でロビー活動を行い、レスリングのオリンピック存続を訴えた。吉田と同じくロビー活動で現地入りする予定だったオリンピックV3のアレクサンダー・カレリン氏(ロシア)は、足のけがのため入院し、欠席することになった。

3つのオリンピック金メダルとともに。右端はロシア協会のミハイル・マミアシビリ会長

ロシア協会の幹部とともに。この日はIOC委員へのロビー活動が行われた。