2013.05.29

「IOCは間違いを正すべきだ」…会長選に立候補するデニス・オズワルド委員(スイス)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロシア・レスリング協会のホームページは、国際オリンピック委員会(IOC)の会長選挙に立候補することを決めたデニス・オズワルド委員(スイス)が「IOCは間違いを正し、レスリングを復活させるべきだ」と話したことを掲載した。

 オズワルド委員は「私はレスリングをオリンピック競技に含めるべきだと強く希望している。そうなると、新しい競技が採用されず、オリンピックにとって望ましい状況でない現実に直面してしまう。しかし、レスリングは他のどの候補競技より価値と意味があることは疑いのない事実だ」と話した。

 同委員は、2月にIOC理事会がレスリングを外したことはいくつもの理由があり、ラファエル・マルティニティー前会長(スイス)が現代にマッチした改革を進めず、いくつかの間違いを犯したからだったことを認める一方、「除外する以外の方法はあったはずだ」と続けた。

 会長が変わったことにより、「改革の準備はできた。レスリングは存続すると信じる理由だ。私はIOCによるレスリング存続の発表のシーンに立ち合うことができるだろう」と話した。

  オズワルド委員は国際ボート連盟(FISA)の会長で、2000~12年にIOC理事。2000年から夏季五輪の競技連盟で構成される夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)の会長を務めており、9月の総会ではIOC会長選挙に出馬することになった。

 サッカーの元日本代表チーム主将で、国際サッカー連盟(FIFA)運営のFIFAマスター(スイス)で指導者の勉強をしている宮本恒晴氏は、現地でオズワルド委員からレスリング復帰の可能性が高まっていることを聞いている(4月12日記事)。