※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
オリンピック・ニュースの専門サイト「inside the games」は5月22日、英国政府公認のブックメーカー「ウイリアム・ヒル」が、2020年オリンピックに追加される競技の本命としてレスリングを挙げ、対抗がスカッシュ、この2競技の争いとしたことを報じた。(右写真)
日本では、ともすると「賭博(とばく)の元締め」のように解釈されるブックメーカーだが、最近のサッカーくじ「TOTO」のように、外国ではサッカー、野球、バスケットボール、ゴルフ、テニス、オリンピックなどの国際大会をも対象とする政府公認のスポーツの賭けが存在し、賭けの対象となることで世間の関心が高まっているのが現実。「ウィリアム・ヒル」はロンドン証券取引所にも上場している優良なブックメーカー。
「ウィリアム・ヒル」が発表した8競技の争いのオッズ(日本の競馬などで行われている方式で表示)は、レスリングが1・73倍、スカッシュが2・75倍。他の競技は、空手、武術太極拳、スポーツクライミングは12倍、野球&ソフトボールは16倍、ウェークボードは25倍、ローラースポーツは33倍。
空手は、昨年6月には1・5倍でスカッシュを押さえてトップだったが、レスリングが候補競技に加わったことで、大きく後退した。
【注】オッズとは、当たった時の配当金が元の金額の何倍になるかの数字。「この馬が勝つだろう」とされる馬ほど数字が低く、数字が高い馬は期待されていない馬で、当たった時の配当金は高いが、当たる確率は低い。
なお、同サイトのこのニュースを報じたページには、今月15日に東京・駒沢体育館で学生選手らが92万人を超える署名とともにレスリング存続をアピールしている写真が使われ、「レスリングは世界中で巨大なサポートを受けている」との説明がつけられている。