2013.05.10

オリンピックの女子は6階級へ…FILAラロビッチ会長代行がAP通信に語る

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 世界最大の通信社「AP通信」が報じたところによると、国際レスリング連盟(FILA)のネナド・ラロビッチ会長代行(セルビア)は5月8日、AP通信に対して、レスリングをオリンピック競技に残すための改革案のひとつとして、男子各スタイルを1階級ずつ削減し、女子を2階級増やして6階級とすることを明らかにした。

 5月18日(土)にロシア・モスクワで開催されるFILAの臨時総会で提案するそうで、最軽量級が50kg級、最重量級が74kg級と報じられている。(注=2016年リオデジャネイロ・オリンピックの実施階級は、FILAの決議で決まるのではなく、今年8月の国際オリンピック委員会理事会で決定されます)

 同会長代行は「女子レスリングは非常にスペクタクルで、見て魅力のあるスポーツだ」と話している。他に、女性の副会長を誕生させ、女性委員会を新設するなど、「女性が活発に活動できる組織を目指す」としている。

 AP通信は米国女子のテリー・スタイナー監督のコメントを紹介。女子7階級ほしかったことや、男子の階級が減らされることに複雑な思いを述べながら、「改革しなければならない。そうしなければレスリングはオリンピックに存続できない。そうなったら、レスリングはなくなってしまう」と話した。

 同通信は、日本が2004年のアテネ・オリンピック以来、2階級(2004年)、2階級(2008年)、3階級(2012年)で金メダルを取っていることを紹介し、女子の6階級が承認されれば、「日本の支配が強くなるだろう」と結んでいる。