※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文・撮影=保高幸子)
3競技に8選手が入校したJOCアカデミー
同アカデミーは、若く将来有望な中学1年生から高校3年生までの選手をトップアスリートの基地でもある同所に集め、寝食を共にして競技力向上を目指すJOCの強化事業のひとつ。第6期生はレスリング、卓球に3人ずつ、フェシングに2人の計8人が入校。総勢45選手となった。
レスリングに加わったのは、昨年度にキッズ界で優秀な成績を収め、将来オリンピックでの活躍を期待される選手達。榊流斗(山形・米沢クラブ=2012年全国少年少女選手権6年45kg級優勝)、森川陽斗(静岡・沼津クラブ=同36kg級優勝)、須﨑優衣(千葉・松戸ジュニア=2012年中学二冠王)の3人。
エリートアカデミーの白井勝太主将は「私も5年前は期待と不安でいっぱいだった。楽しいことより辛いことの方が多いかもしれない。そういう時は初心を思い出して頑張っていきましょう」と、先輩としての歓迎の言葉を述べ、主催者代表で登壇した猪谷千春・国際オリンピック委員会名誉委員は「2020年、東京が招致しているオリンピックで必ずや活躍してくれると期待しています」とエールを送った。
入校式終了後、アカデミーの菅芳松監督は「入校を決めてから起きたオリンピック競技としての存続問題に心配の声があがったが、心配しないでいい、必ず存続させるから、と話しました。2020年の五輪に向けて厳しい練習に耐えてほしい。五輪のメダリストになるために協会がサポートしていく。今は皆が小学校6年のエリートとして入ってきたが、今強いだけでなく、将来世界で勝てる選手になってほしい」と話した。
■榊流斗選手の話「素晴らしい環境でレスリングできることに感謝し、自分の夢に向かって全力で努力したい。オリンピックに出て活躍できる選手になりたい。米満達弘選手や吉田沙保里選手が目標です。
■森川陽斗選手の話「希望を持ち、夢に向かって全力で頑張ります。厳しい練習も全然平気です。ビシビシ、しごいてください!
■須﨑優衣の話「自分で洗濯掃除などをする生活環境に不安はありますが、先輩のように強くなれるよう頑張ります。目標はオリンピックでの金メダルです」
![]() 2013年度のJOCアカデミー選手 |
![]() レスリングの新入生。左から榊流斗、須﨑優衣、森川陽斗 |