※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
クリナップ・レスリング部による「OB会発足を祝う会」が3月15日、「レスリングのオリンピック競技存続を願う会」として、福島県いわき市のクリナップトレーニングセンターで行われた。(右写真)
会には福島県レスリング協会の渡部友幸理事長、福島県体育協会レスリング担当の清水秀昭主査、クリナップ人事部の勝倉孝好副部長、今村浩之監督の日体大時代の同期でプロレスラーの永田裕志さんらが出席。クリナップキッズいわきクラブの懇親会も兼ねており、キッズ選手も参加した
渡部理事長は、地元のレスリング界の発展のためにクリナップ・レスリング部の存在が欠かせないことを強調し、2000年シドニー五輪に出場した宮田和幸さん(現プロ格闘家)に続く五輪代表選手の出現を期待。レスリングがオリンピック種目として残るため、「一人ひとりの力は小さくとも、まとまれば大きくなる」と嘆願署名を訴えた。自らは住んでいる田島町だけで1万人の署名を集めることを明らかにした。
永田さんは、1月の自身のプロレス入り20周年記念パーティーに今村監督から来てもらったお礼も兼ねての参加。新日本プロレスの親会社のブシロードでレスリング選手の育成を始めたばかりで、「企業スポーツクラブの先輩として、多くのこと見習いたい」と話すとともに、オリンピックでレスリングが存続するために新日本プロレスでも署名活動を開始したことを報告。「(目標とされている)10万人なんて少ない! 100万人を目指すべきだ」と渇を入れた。
クリナップは1992年4月に創部。バブル経済がはじけて企業クラブが撤退する中、20年にわたってクラブを存続させ、全日本チャンピオンのほか、五輪選手も輩出している。昨年12月には女子72kg級で鈴木博恵が全日本チャンピオンに輝くなどし、4月から男子2選手、女子2選手が2016年リオデジャネイロ五輪出場を目指す。
![]() 1992年の創部時。当時から自前の道場を持っている企業クラブだった |
![]() レスリング部を支える今村浩之監督(右端) |
![]() 巡業の合間をぬって駆けつけてくれた永田裕志さん |
![]() 永田さんにサインをねだるキッズ選手 |
![]() リオデジャネイロ五輪を目指す井上佳子選手(左)と鈴木博恵選手。4月からは男子2選手が加わる。 |
![]() 福島県と日本の未来をになくクリナップ・キッズ教室の選手 |