2013.03.04

【女子ワールドカップ最終日】1-3から3試合連続フォール勝ちで米国下し銅メダル

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

【ウランバートル(モンゴル)】女子ワールドカップ最終日は3月3日、モンゴル・ウランバートルで決勝などが行われ、3位決定戦に進んだ日本は米国にチームスコア1-3から、3試合連続のフォール勝ちで逆転。4-3で勝って3位を確保し、2001年の第1回大会から続いていたメダルを死守した。

 米国戦では、予選を3戦全勝で勝った48kg級の入江ゆき(九州共立大)と55kg級の浜田千穂(日体大)が敗れる苦しい展開。59kg級が終わった段階で3敗を喫し、後のない状況に追い込まれた。

 ここで63kg級の伊藤友莉香(環太平洋大)がロンドン五輪代表で昨年の世界選手権優勝のエレナ・ピロズコバにフォール勝ちして流れを変えた。67kg級の飯島千晶(日大)も昨年のゴールデンGP決勝大会2位のベロニカ・カールソにフォール勝ち。

 チームスコア3-3で迎えた72kg級は、鈴木博恵(クリナップ)がブリタニー・ロバーツ相手に第2ピリオド、0-3の劣勢から外無双を決めてフォールを決め、チームに勝利をもたらした。

 ■笹山秀雄監督(自衛隊)の話「全員が力を合わせてのメダル獲得なので、とてもうれしい。チームスコアが1-3となった時は、『まずい』と思ったが、米国選手は力はあるけど技術はないので、重量級で何とかなるかな、という気持ちもあった。この接戦をものにしたことは、選手に大きな自信になると思う」

 決勝は中国が地元のモンゴルを4-3で下して優勝。2年ぶり6度目の優勝を飾った。

 各試合結果は下記の通り。 《米国戦・詳報》


チームスコア3勝3敗のあと、フォール勝ちの鈴木

逆転でメダルを確保し、喜ぶ日本チーム


 ◎ファイナル

▼決   勝  中 国○[4-3]●モンゴル

▼3位決定戦  日 本○[4-3]●米 国

▼5・6位決定戦 インド○[5-2]●ベラルーシ

▼7・8位決定戦 カナダ○[6-1]●カザフスタン