2013.02.28

新日本プロレスがレスリングの五輪存続活動を全面支援

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 プロレス団体最大手の新日本プロレスと親会社のブシロードが、「レスリングをオリンピック競技に復帰させる会」の活動に全面的にバックアップを表明した。

 すでにブシロードのホームページに署名を求める情報が掲載され(http://bushiroad.com/extra/info_wrestling.html)、同社内と取引先に署名を呼びかける。

ブシロードのレスリング・チームを支える永田裕志監督

 3月24日(日)のブシロードカードゲームLIVE2003(グランキューブ大阪)と4月7日の新日本プロレス両国国技館大会では、来場されたお客様に署名を懇願する。

 「レスリングを五輪競技に復帰させる会」は今後、選手と調整を進め、オリンピックのメダリスト数名を4・7両国国技館に派遣して署名を呼びかけたい意向で、同社の支援に呼応する予定。

 ブシロードは新日本プロレスの株式を買い取ったあと、アマチュアレスリング選手の育成にも乗り出し、1991年世界選手権代表の永田裕志(日体大卒)を監督として、男子フリースタイル96kg級の山口剛をスカウト。山口は昨年12月の全日本選手権で優勝。オリンピック選手の育成に向けていいスタートを切った。

 新日本プロレスには、1992年バルセロナ・オリンピック代表の中西学(専大卒)を筆頭に、永田、中邑真輔(青学大OB)、棚橋弘至(立命館大OB)、後藤洋央紀(国士舘大OB)、高橋裕次郎(日体大卒)、矢野通(日大OB)など、レスリングOBがそろっている。

 また、1972年ミュンヘン・オリンピックに韓国代表で出場した長州力(専大OB)からも、存続嘆願活動へ協力の申し入れがあったほか、プロ格闘技の団体へのパイプもつながりそう。プロレス、プロ格闘技界もレスリングのオリンピック存続を強力にバックアップしてくれそうだ。