※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【テヘラン(イラン)】男子フリースタイルのワールドカップは2月20日、イラン・テヘランで開幕。予選リーグの4回戦までが行われ、B組となった日本は1勝2敗で5回戦へ臨むことになった。
日本は初戦で地元のイランと対戦し、0-7で黒星。2回戦でロンドン五輪王者(ジョーダン・バローズ=74kg級)を擁する米国と闘い、2-5で敗れた。
しかし3回戦でブルガリアを6-1で下し、1勝2敗とした。4回戦は試合がなく、最終日の5回戦はグルジアと闘う。
■田南部力監督(警視庁)の話「テヘランという高地(標高約1200m)での試合ということもあって、日本の選手だけではなくどの国の選手も息が上がり、足が止まってしまう場面が多かった。タックルに入っても切られて、逆に取られてしまうなど、第3ピリオドは特に1歩踏み込むことができなかった。ばててしまったということなので、これからの強化の課題の一つだと思います。
初戦のイランはどの階級も一番手を出してきた。力の差があったと思います。アメリカ戦は、軽量級は差を感じなかった。グループ3位を目指すためには勝たなくてはいけないブルガリア戦を高谷不在(米国戦で右ひざのじん帯負傷)の中で、出場した全選手が勝てたのはよかったです。明日のグルジア戦、力は接近していると思う。高谷が出られないのは痛いが、団体戦は何が起こるかわからない。チーム一丸となって勝利を目指したい。
今大会はリオ五輪に向けての出だしの大会。どの国も若手が多く出てきています。一つひとついい形で終わらせたいです。自分から積極的な攻撃を仕掛けてほしい。メジャースポーツの誇りを感じられる環境でできることは良い経験になると思う」
各試合結果は下記の通り。
◎日本成績
1回戦 イラン○[7-0]●日本
階級 | 日 本 | イ ラ ン | |||
55 | 森下史崇(日体大) | ● | 0-2(0-5,0-2) | ○ | Hassan Farman Rahimi |
60 | 前田翔吾(至学館大職) | ● | 0-2(0-2,0-1) | ○ | M. M. Esmaeilpoorjouybari |
66 | 石田智嗣(警視庁) | ● | 0-2(1-2,1-1) | ○ | Mohammad Ali Yousefi Kamangar |
74 | 高谷惣亮(ALSOK) | ● | 0-2(3-5,0-1) | ○ | Sadegh Saeed Goudarzi |
84 | 松本真也(警視庁) | ● | 0-2(0-4,0-6) | ○ | Ehsan Salman Amini |
96 | 山口剛(ブシロード) | ● | フォール、1P(F0-3) | ○ | Amir Abbas Moradi |
120 | 岡倫之(日大) | ● | 0-2(0-3,0-5) | ○ | Seyed Mohammadreza Azarshakib |
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2回戦 米国○[5-2]●日本
階級 | 日 本 | 米 国 | |||
55 | 森下史崇(日体大) | ○ | 2-0(4-0,1-0) | ● | Obenson Blanc |
60 | 前田翔吾(至学館大職) | ○ | 2-0(1-0,1-0) | ● | James Joseph Kennedy |
66 | 石田智嗣(警視庁) | ● | 1-2(1-0,0-2,0-3) | ○ | Brent Harold Metcalf |
74 | 高谷惣亮(ALSOK) | ● | 0-2(0-2,1-7) | ○ | Jordan Ernest Burroughs |
84 | 松本真也(警視庁) | ● | 1-2(2-1,0-1,0-2) | ○ | Phillip David Keddy |
96 | 山口剛(ブシロード) | ● | 0-2(0-7,0-3) | ○ | James Daniel Bergman |
120 | 岡倫之(日大) | ● | フォール、1P(F0-5) | ○ | Tervel Ivaylov Dlagnev |
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3回戦 日本○[6-1]●ブルガリア
階級 | 日 本 | ブルガリア | |||
55 | 森下史崇(日体大) | ○ | 2-0(4-0,1-1) | ● | Mehmed Zeyti Feraim |
60 | 前田翔吾(至学館大職) | ○ | 2-0(6-0,6-0) | ● | Stefan Ganchev Ivanov |
66 | 石田智嗣(警視庁) | ○ | 2-0(1-0,4-0) | ● | Nikolay Goshev Kurtev |
74 | 高谷惣亮(ALSOK) | ● | 不戦 | ○ | Miroslav Stefanov Kirov |
84 | 松本真也(警視庁) | ○ | 不戦 | ● | ---- |
96 | 山口剛(ブシロード) | ○ | 2-0(3-0,2-0) | ● | Georgi Atanasov Sredkov |
120 | 岡倫之(日大) | ○ | 2-0(1-0,1-0) | ● | Dragomir Vladev Stoychev |
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4回戦 BYE(試合なし)
◎予選リーグ成績
【A組】
▼1回戦
ロシア○[6-1]●アゼルバイジャン、ベラルーシ○[4-3]●トルコ、カザフスタン=BYE(試合なし)
▼2回戦
ロシア○[7-0]●カザフスタン、アゼルバイジャン○[4-3]●ベラルーシ、トルコ=BYE(試合なし)
▼3回戦
ロシア○[4-3]●トルコ、カザフスタン○[5-2]●アゼルバイジャン、ベラルーシ=BYE(試合なし)
▼4回戦
ロシア○[6-1]●ベラルーシ、トルコ○[6-1]●カザフスタン、アゼルバイジャン=BYE(試合なし)
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【B組】
▼1回戦
イラン○[7-0]●日本、米国○[5-2]●グルジア、ブルガリア=BYE(試合なし)
▼2回戦
イラン○[6-1]●ブルガリア、米国○[5-2]●日本、グルジア=BYE(試合なし)
▼3回戦
イラン○[7-0]●グルジア、日本○[6-1]●ブルガリア、米国=BYE(試合なし)
▼4回戦
イラン○[6-1]●米国、グルジア○[6-1]●ブルガリア、日本=BYE(試合なし)