2013.02.18

A・カレリン氏(ロシア)がIOC理事会で演説へ…FILA理事会最終日

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 国際レスリング連盟(FILA)は2月17日、タイ・プーケットで理事会を続開。前日、会長代行による指名理事となった五輪3連覇のアレクサンダー・カレリン氏(ロシア)が、5月に行われる国際オリンピック委員会(IOC)理事会でプレゼンテーションを行う方向で話しているという。プレゼンテーションへ向けては、コンサルティング会社と契約し、より効果的な内容を目指す。

 新たに女性委員会と倫理委員会の設置を決め、女性委員会のメンバーには五輪3連覇の吉田沙保里(ALSOK)が候補になったが、現役選手であるため、就任は流動的。

 ルールの改正にも着手し、グレコローマン、フリースタイルともボールピックアップによって勝敗の体勢が決まるルールを廃止する方向となった。詳細は未定。3月中旬の欧州選手権までには形が見えてくるものと思われる。

 2日半に渡った理事会は終了し、会長更迭と新委員会の設置などIOCが五輪存続のために求める組織改革を実行し、時代に即した競技への変革に着手した。