2013.02.16

ロシア協会が全世界のレスリング協会に“力の結集”を訴え

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロシア・レスリング協会は、公式ホームページ上で世界のレスリング協会に対し、レスリングの五輪競技からの除外勧告と闘うことを呼び掛ける声明を発表した。

 ロシア・レスリング協会、および全世界のレスリング協会は今回の国際オリンピック委員会(IOC)理事会が2020年五輪でレスリングを除外する勧告を決議したことに衝撃を受けている。
 
 レスリングの歴史と伝統を顧みて、私たちはこの決定に同意することはできない。私たちはこの状況を打破するために、あらゆる努力をする。

 全世界のレスリング協会に対し、最善の手を尽くすよう求める。同時に、それぞれの国のオリンピック委員会、IOCメンバー、スポーツ関係の高官、メディアほかにレスリングをオリンピック競技に存続させるためにあらゆる働きかけをすることをうながします。

 私たちの力の結集が、この状況を変えることを確信しています。

 ロシア・レスリング協会

 

 同協会のミハイル・マミアシビリ会長はIOC理事会の決議直後、「FILAのマルティネッティ会長はレスリングが五輪に残れるようもっと努力すべきだった」と、FILAの組織改革を訴えていた。

 また、グレコローマン120kg級で五輪3連覇を達成したスーパースター、アレクサンダー・カレリンは背景に政治的な意図があると推測し、「オリンピックの基盤を壊すものだ。今回の決定があくまでも計画にとどまってほしい」とのコメントが報じられている。