※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
新しい全日本チームの海外遠征のトップを切り、男子グレコローマンの選抜チームが1月20日、全日空機で米国コロラドスプリングズへ向けて出発した。
チームは26日に同地で行われる団体戦「ジャック・ピント・カップ」(旧キキ・カップ)に出場して米国4チームと対戦。日本のほかカザフスタン、スウェーデン、リトアニアが参加予定で、大会後には合同練習が予定されている。その後、31日から始まる「デーブ・シュルツ記念国際大会」に出場する。
伊藤広道監督(自衛隊)は「新しいチームになって初の遠征。試合数を多くこなせる遠征になるので選んだ。試合を通じて経験を積んでほしい」と注文。「結果もさることながら、内容をよくすることが将来につながる」と期待した。
■2人のユニバーシアード代表選手が参加
全日本チームの海外遠征に初参加する音泉(左)と金沢
音泉は「日本を背負っているチームというムードをひしひしと感じました。試合数を多くこなせることでレベルアップが期待できると思います。勝つことも大事ですが、全日本選抜選手権へ向けての実力アップにつながる遠征にしたい」と気合十分。
2010年のアジア・ジュニア選手権(フリースタイル96kg級)で3位入賞の実績を持つ金沢は、シニアで初の国際大会メダル獲得を目指す。「レベルの高い大会と聞いている。メダル獲得を目指して頑張りたい」と控えめだが、「自衛隊に進む前にいい成績を残したい」と、1勝でも多くマークすることが目標。
両スタイルにまたがっての試合出場となるが、「試合数をこなすことが大事な時期だと思います」と、国際経験を積みたい気持ちを示した。