2013.01.19

ロンドン五輪代表選手団が受賞…日本スポーツ賞表彰式

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 2012年に最も活躍した選手、チームを表彰する日本スポーツ賞(読売新聞社制定)の表彰式が1月18日、都内のホテル・オークラで行われ、大賞を受賞したレスリングのロンドン五輪男女日本選手団(選手13人、役員13人)がトロフィーと奨励金(選手団と協会に合計500万円)を受けた。

 出席したのは、馳浩副会長と佐藤満(専大教)、栄和人(至学館大教)の男女強化委員長、五輪で金メダルを取った米満達弘(自衛隊)と吉田沙保里(ALSOK)、銅メダルを取った湯元進一(自衛隊)の3選手(右写真)。吉田は「チームとしての受賞はとてもうれしい。一丸となって頑張ってきてよかった」とあいさつした。

 受賞者・チームを代表して馳副会長が答辞に立ち、主催の読売新聞社に対し、日頃から国民にスポーツのすばらしさを伝えてくれ、選手の励みをつくってくれていることを感謝。現在問題になっている体罰について言及し、「部活動に体罰は必要ないと宣言します。国民に間違った理解をしないように訴えていきたい」と強調した。最後に2020年オリンピックの東京招致を訴えた。

 今年は、ボクシングの村田諒太選手、体操の内村航平選手、柔道の松本薫選手がオリンピック特別賞を授賞し、42選手・チームが競技団体別最優勝賞を受けた。

受賞を感謝するとともに、体罰の根絶を訴えた馳浩副会長

 日本スポーツ賞は1951年に制定された賞。各競技団体から当該年に最も活躍した選手として推薦された個人またはチームの中から、1名または1チームが大賞に選ばれる。

 レスリングの大賞受賞は、1952年にヘルシンキ五輪で戦後の日本で初の金メダルを取った石井庄八氏(故人)、1956年にメルボルン五輪で金メダルを取った笹原正三・前日本協会会長、2008・10年に受賞した吉田沙保里に続き5件目。今回は吉田個人に与えられたわけではないが、吉田は3度目の受賞となる。

 レスリング界からは他に、1976年には高田裕司・現日本協会専務理事(モントリオール五輪優勝)が、1988年にはソウル五輪代表選手団が、ともに五輪特別賞を、2005年には世界選手権女子日本代表選手団が特別賞を受賞している。