※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文=樋口郁夫)
■同志社大の最近の成績 | ||
年 | 春季 | 秋季 |
2001年 | 4位 | 2位 |
2002年 | 4位 | 4位 |
2003年 | 3位 | 4位 |
2004年 | 4位 | 4位 |
2005年 | 6位 | 4位 |
2006年 | 7位 | 6位 |
2007年 | 5位 | 4位 |
2008年 | 6位 | 5位 |
2009年 | 3位 | 4位 |
2010年 | 6位 | 7位 |
2011年 | 6位 | 5位 |
2012年 | 6位 | 8位 |
西日本学生秋季リーグ戦で、創部67年、15度優勝の伝統を持つ同志社大が最下位に沈み、初の二部リーグ転落が決まった(注=同リーグ戦は入れ替え戦がなく、一部最下位チームと二部優勝チームが自動的に入れ替え)。
1990年春季を最後に優勝はなかったものの、一部リーグに食いついていただけに、福田耕治監督は「われわれの方針が悪かったのでしょうか、どこかが狂っていました。ショックです」と肩を落とした。
これまでは、スポーツ推薦で入学した選手、付属の同志社香里高校から入学した選手、一般入試で入学した選手の3つがうまく回転。大学に入ってからレスリングを始めた選手であっても、4年生になる頃にはリーグ戦で勝つまでに実力をつけ、それがチームのムードをよくしてくれたが、そうしたことがなくなっていたという。
同監督は「選手には、これまでの練習内容、私生活、勉強のこと、すべてを否定し、0からやり直してほしい。今から始めなさい、と伝えました」と話したが、実は来年から心強い戦力が加入する。茨城・霞ヶ浦高と埼玉・花咲徳栄高から選手が来ることが決まっている。
他にも、付属の同志社香里高、宮崎・宮崎一高から全国トップレベルの選手の入学が決まっており、1年生からポイントゲッターとしての戦力が期待される。
来年春季ですぐに一部リーグへ戻ってくることも予想されるが、福田監督は「今のままで受け入れるわけにはいかない。今の選手達がやり直してしっかりした土壌をつくり、そのうえで選手を迎えたい」と、来年3月までのチームの立て直しが最優先課題と強調。「そのうえで、新人選手に期待したい」と、巻き返しを誓った。