ユニバーシアード代表決定プレーオフ 勝者の声
※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ユニバーシアードの日本代表選考プレーオフで勝った選手の喜びの声は下記の通り。（取材＝増渕由気子）
◎フリースタイル
■55kg級・森下史崇（日体大）「けがなどもあったけど、それよりも、いつもと違う環境だったので緊張しすぎてしまった。全日本大学選手権、北朝鮮遠征での親善試合など毎週試合をしていたけれど、２kgオーバーで計量だったので体重調整は大丈夫でした。全日本大学選手権では攻めて返されて負けたけど、下がって嫌々入ったところを返されただけ。だから今回、攻めることにちゅうちょすることはなかった。今年は世界ジュニア選手権で３位に入れたので、ユニバーシアードでは、優勝できるように頑張っていきたいです」
必殺のローシングルを仕掛ける田中幸太郎
■84kg級・赤熊猶弥（拓大）「インカレで優勝してユニバーシアードに行けると思っていたけど、全日本大学選手権で自分のミスで負けてしまって、プレーオフになると聞いたときはモチベーションが下がっていた。でも、高谷惣亮先輩と練習を積んでいたので、勝つ自信はありました。今日は自分のレスリングができたので勝てた。相手の葈沢選手は本来１階級下の選手なので、負けられないと思っていた。ユニバーシアードは初の海外遠征です。自分のレスリングをしっかりしてメダルを取って帰りたい」
■96kg級・山本康稀（日大）「プレーオフを制してスッキリしました。今日は新人戦に出る資格があるけどエントリーせず、このプレーオフに焦点を絞って臨んだ。相手の木下選手のアップ姿を見て、勝てるかなと思っていた。木下選手は４年生ですが、練習でも先輩たちと積んでいるので、学年差は気にせず戦うことができました。海外遠征もだいぶ経験してきたので、ユニバーシアードではメダルを取りたいです」
◎グレコローマン
■60kg級・射場大地（日体大）「（プレーオフ直前の３日前の24日には、全国社会人オープンで審判を務めていたが）大学の仕事なので審判もしっかりやりました。インカレで負けた時点ではユニバーシアードに出られるとは思っていなかったのでうれしいです。相手は実力がある同門の後輩で、手の内を知り尽くしているので嫌だったが、先輩の意地として負けられなかった。ユニバーシアードまでしっかり練習して勝てるように頑張りたい。今日勝って、卒業後もレスリングを続けることができるようになったので、これからレスリングを続ける環境を探します」
豪快なバック投げを見せた小森大祐（拓大）
■84kg級・鈴木友希（山梨学院大）「全日本大学選手権で（団体）優勝した勢いをもって勝てた。勝ったけど自分が納得した形じゃなかったので修正して次に挑みたい。（わずか２週間という間隔での再戦だったが）自分が勝つ気持ちで準備して臨んだ。これで大学卒業後もレスリングができることがうれしい。ユニバーシアードでは準備だけしっかりして、自分の力を試したい」
■96kg級・大坂昂（早大）「全日本大学グレコローマン選手権では、自分が優勝すれば早大が団体優勝していたのに、負けてしまって…。６月の全日本選抜選手権で優勝して、『負けられない』というプレッシャーがあり、調子が全く上がらなかった。去年までは、強い先輩たちがいてプレッシャーを感じずに気楽に試合に出ることができ、その結果、両スタイルでいい成績を残すことができた。今年は自分たちが引っ張っていかなければならなかった。プレッシャーで寝ることができない日もあったほど。でも、全日本大学グレコローマン選手権と全日本大学選手権で負けて、吹っ切れて、プレーオフに臨むことができました」
