※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
日体大レスリング部の8選手と監督・コーチが11月11日、成田空港発の全日空機で北京経由、北朝鮮・平壌への遠征に出発した。17日に帰国する。
日体大の創立120周年記念事業として、レスリング、サッカー、柔道部の学生らが遠征するもので、レスリング部からは松本慎吾監督、湯元健一コーチ(ALSOK)のコーチ陣のほか、男子グレコローマン66kg級で二冠王に輝いた音泉秀幸や男子フリースタイル55kg級の学生王者の森下史崇、女子55kg級の浜田千穂ら男子7選手、女子1選手が参加。団長として、日本協会副会長の松浪健四郎・同大学理事長が同行する。
日本政府は2006年の北朝鮮によるミサイル発射を受けた経済制裁の一環で、国民に北朝鮮への渡航自粛を要請しているが、強制力はない。松浪理事長は9日に行われた会見で、「(北朝鮮の)体制が変わったことで雪解けも感じている。2020年五輪招致をする国が近くの国と交流しないのは不自然。スポーツ交流を通じて、お互いの扉を開けたい」と話した。
北朝鮮のレスリングは軽量級で強豪を擁し、2009年世界選手権では男子フリースタイル55kg級でヤン・キョンイルが優勝。ロンドン五輪では銅メダルを獲得した。女子でもカデット世代を中心に力をつけてきている。
今回はナショナルレベルの選手との合同練習が予定され、親善試合も行われる見込み。