※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
あいさつする米満達弘(右端)
米満は、フリースタイル55kg級銅メダルの湯元進一(自衛隊)、同74kg級の高谷惣亮(ALSOK)、同96kg級の磯川孝生(徳山大職)のほか、ボクシング、マラソンの選手とともに出席。あいさつで母校の支援に感謝するとともに、「オリンピック2連覇を目指して頑張ります」と話した。
しかし、湯元とともに今年12月21~23日の天皇杯全日本選手権(東京・代々木競技場第2体育館)は欠場を示唆。磯川も指導者への道を歩むことと明言し、今後の試合出場は国体などに限られるもよう。今月初めの国体で優勝した高谷だけが全日本選手権に出場する見込みだ。
■団体優勝19度の西口茂樹部長に感謝状
会では、昭和40年代にコーチを務めた日本協会の福田富昭会長らも出席。「当時の拓大は弱く、二部リーグの最下位。箸にも棒にもかからないチームだったが、拓大精神とでもいうか、選手のやる気と強い精神力があり、やりがいがあった」と振り返り、そこから五輪金メダリストを輩出するまでに成長した努力を称賛した。
拓大OBらレスリング関係者
また、日体大OBながら、コーチや部長としてチームを指揮し、この19年間で19度の団体優勝(東日本学生リーグ戦3度、全日本学生王座決定戦2度、全日本大学グレコローマン選手権9度、全日本大学選手権5度)を達成している西口茂樹部長にも感謝状が贈られ、五輪金メダリストの育成をたたえた。
12月の全日本選手権は、すでに五輪代表選手の多くが休養、または引退で欠場することが伝えられている。天皇杯は全日本選手権優勝選手の中からその年に最も活躍した選手に授与されるのが慣例。数少ない(唯一のとなる?)五輪代表選手としての出場となる高谷に天皇杯が授与される可能性が出てくる。
高谷は「いいチャンスです。がんばって優勝します」と、新たな目標を見つけた様子。今月の全日本大学グレコローマン選手権で団体優勝した拓大の旋風が、全日本選手権でも吹き荒れるか。
![]() 宮澤正幸OB会最高顧問をねぎらう福田富昭会長 |
![]() 教え子の豊田雅俊・全日本コーチから感謝状を贈られる西口茂樹部長 |