※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ALSOK社長らと会見に臨んだ吉田(左から2人目)
スポーツ界では、王貞治(1977年=プロ野球)、植村直己(1984年=冒険)、山下泰裕(1984年=柔道)、衣笠祥雄(1987年=プロ野球)、千代の富士(1989年=大相撲)、高橋尚子(2000年=陸上)、日本女子サッカーチーム(2011年)に続く受賞。
吉田選手は午前中、都内のホテルで朗報を聞き、「謹んでお受けします。光栄です。レスリングと出会えたことに感謝するとともに、ここまで育ててくれたレスリング協会、コーチの方々、会社、大学の関係者などすべての人に感謝いたします。これからも謙虚な気持ちを忘れずに努力を続け、多くの人に感動を与えられるようにしたいきたいと思います」とコメント。
午後3時から都内の京王プラザホテルでALSOKの青山幸恭社長、日本協会の福田富昭会長、栄和人・女子強化委員長(至学館大教)とともに会見が行われ、30社から100人を超える報道陣が集結。ワイドショーの時間帯だったこともあり、生中継したテレビ局が3社あるなど盛況だった。
吉田は「大変名誉ある賞をいただくことができ、国民の皆様のご支援の賜物と感謝しています。国民の皆様の応援が背中を押してくれ、大変な時も支えてくれました」と、まず国民に感謝。「これからも世界記録を更新することで、国民栄誉賞(を授賞してもらったこと)におこたえしたい。世界14連覇、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの優勝に向けて頑張りたい」と、さらなる記録更新を誓った。
栄和人・強化委員長に肩車される吉田
同席した日本協会の福田富昭会長は「若い選手の目標になるし、これに続く選手が出てきてほしい」と話し、「レスリング界で初の快挙。お世話になった方、協力してくれた人を集め、ささやかな食事会をしたいと思う」と、支援してくれた人たちをねぎらった。
栄和人・女子強化委員長(至学館大教)は「ここに来るまでに、けがをしたり、熱を出したり、体調不良という時もあった。それら乗り越えて13連覇を達成したことが評価され、本当にうれしい」と話した。
授賞式は11月7日に行われる。
◎ロンドン五輪金メダリストの祝福メッセージ
■男子フリースタイル66kg級・米満達弘(自衛隊)「おめでとうございます。吉田さんの存在は常に励みになってきました。少年少女選手やこれからの選手に大きな勇気を与えたと思います。(自分は)これから世界13連覇することは無理だと思いますが、オリンピック2連覇を目指して頑張っていきたいと思います」
■女子48kg級・小原日登美(自衛隊)「沙保里というライバルがいたから、ここまでやってくることができました。48kg級でオリンピック出場を決めてからは、オリンピックのことを何かとアドバイスしてくれ、安心して闘うことができました。おめでとうございます。体に気をつけて、これからも頑張ってください」
■女子63kg級・伊調馨(ALSOK)「沙保里さんのいつも前向きでひたむきな姿が、長年にわたる世界V13という記録を生み出し、国民に感動と笑顔を与えたのだと思います。本当におめでとうございます」
![]() CMや結婚の質問も出たが、サラリとかわした吉田 |
![]() レスリングの会見に生中継が入ったのは初(?) |