※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ブルガリア協会のホームページによると、女子72kg級で世界選手権に5度優勝してりながら、ロンドン五輪では決勝で逆転フォール負けを喫し、北京五輪に続いて銀メダルに終わったスタンカ・ズラテバ(ブルガリア=29歳)は、痛めていた右ひざの手術に成功。軽いトレーニングを開始したというが、2016年リオデジャネイロ五輪を目指すかどうかは「未定」という。
ズラテバは2006・07年の世界選手権で優勝。その後も2008・10・11年に勝ち、2008年北京五輪、今回の五輪とも金メダル候補と目されていたブルガリアのスポーツ界を代表する選手。
しかし、北京五輪の決勝は王嬌(中国)に第1ピリオド1分59秒に逆転フォール負け。ロンドン五輪決勝ではナタリア・ボロビエワ(ロシア)相手に第1ピリオドを取りながら第2ピリオドにフォール負け(右写真)。2大会連続で銀メダルに終わった。
ズラテバは「手術の経過は順調で、以前の状態に戻り、トレーニングを開始した。しかし、健康のために汗を流しているのであり、リオデジャネイロ五輪を目指すことを決めたわけではない。もう体の4ヶ所も手術をしている。次の五輪を目指すかどうかは、コーチと話し合って決めたい」と話した。
なお、ロンドン五輪の銀メダルについては「ひとつのミスが4年間の苦労を消し去った」と振り返っている。銀メダルの褒賞金は5万レバ(約280万円=同国の平均年収の約4・5倍)だったという。